めっちゃ早口で言ってそうなブログ

アニメを語りたいおっさんが、誰にも頼まれないのに勝手に深掘りしている(気になる)ブログです。

おっさん 『ゆうぎり』を語る

https://zombielandsaga.com/images/character6_main.png

公式プロフィールより(画像は公式HPより引用)


ゆうぎり (CV.衣川 里佳)

誕生日  1863年11月23日 (文久3年10月13日)

没年月日 1882年12月28日 (明治15年12月28日(仏滅))

年齢享年 19歳 血液型 不明

身長165cm 体重48kg スリーサイズ94:62:89(I)

趣味 扇子集め

好きな食べ物 甘酒

嫌いな食べ物 ゆず

好きな色 赤

 

謎多き美女

 伝説の花魁ゆうぎり。彼女を語ることは難しい。

 なんでかっつーと、本編で一番掘り下げられなかった不幸なキャラだから……。

 6~7話で純愛。8話リリィ。9話サキ。全体通してさくら。と掘り下げられているのに、ゆうぎり回は無かった!

 10話はゆうぎり回になる、そんな風に考えていた時期が俺にもありました。

 でも厳密に言うと純愛の掘り下げは浅かったと思う。さくら・サキ・リリィは過去の人が登場してがっつり掘り下げているんだけど、純愛コンビに関してはどちらかと言えば当時の思想から現在の関係をメインに据えてあって、アイアンフリルでの愛であったり、芸能記者 大古場さんと純子の絡みも深くは振れてないんだよね。

 でも何かの記事でゆうぎり回は1回で納める事が困難で泣く泣く削ったみたいなのを読んだ気がするんです。

 もっとも、ゆうぎりの話はどうしても徐福さん(仮名)だけでなく、そもそものゾンビィ設定に深く関わらざるを得ないから、リリィ・サキのように単発で完結させづらいってのも分かるんですよね。

 要は2期はよ!という事です。

 これはゾンビィたちの総意です!(勝手に断言)

 

 

究極超人 OIRAN ~オイランルージュ~

 ま、愚痴はこの辺にしておいて、少ない情報を元に彼女の分析を進めていきましょう。

 花魁・Iカップ・理不尽ビンタ……こんなところ?w

 まず花魁について

 まあ、本気で花魁について語ろうとすると長くなる上に、門外漢な私が適当な浅知識を披露して恥をかくだけなのでサラリと。

 超高級遊女と言ってしまえばそこまでなんだけど、実際は様々な芸事に精通した芸術のエキスパートな面もありんす。

 実際、2話のラップバトルの時にも即興で三味線入れてましたよね。

https://img.animatetimes.com/news/visual/2018/1539158845/1539159249024.jpg

 ↑これだけでも超高スペックの証

 じつは実在の人物で夕霧太夫(ゆうぎりだゆう)という花魁がいるのですが、あくまでもキャラ造形としての出典元であり、実際の関係性は無いです。17世紀の人物で19世紀に生きたゆうぎりとは全くの別人。

 ただし夕霧太夫は襲名された記録もあるので、もしかしたら何代目かの夕霧太夫という可能性も捨てきれないんですけどね。

 

 次にIカップ

 え?それ重要?wと思うかもしれませんけど、巨乳に価値を置いていなかった当時の日本でIカップってかなり浮いていたと思うし、むしろマイナスポイントになりうる遊郭の世界で花魁になれた、と言うのが逆に彼女の凄さを示していると思うんですよね。

http://livedoor.blogimg.jp/ponpokonwes/imgs/b/6/b664350a-s.jpg

 ↑デカァァァァァいッ説明不要!!

 あと、3Dモデリングの際に本当に忠実にIカップを表現しちゃってて、パッと見で「でけぇwww」と思いました。

 それだけのおっぱいをモデリングしておきながら揺らさなかったスタッフの英断を私は褒めたい。たぶん揺らしちゃってたらすごく下品なダンスシーンになっちゃってたと思うから。

 

 最後に理不尽ビンタ

https://i2.wp.com/livedoor.blogimg.jp/aaieba149/imgs/e/8/e852c425.jpg

 これはもう持ちネタですよね。

 3話のあのシーンは初めて見た時大爆笑して何度も見返しちゃいましたよw

 そして幸太郎からの最終回。天丼ネタから感動へ持っていく脚本の妙。

 ただ、これはキャラ付けなのか、単なるネタなのかの判別に困るのがゾンサガです。

 キャラ設定に「話を聞かない」的な描写が無いのですよ。もしキャラ付けだとすれば、その3か所以外にも彼女が話を聞いていないシーンがあっても良い気がするんですよね。

 でも全体的に見れば彼女はすごく冷静に全体を見ていて、むしろ安心できるレベル。まあ、その彼女がいきなり理不尽ビンタをかますからギャグになれるんだけどw

 恐らく過去回で徐福さんにもやるんだろうなぁ、と期待。

 

脅威の現代適応力

 単純に個人スペックとして高いとかじゃなくて異常なのがゆうぎり。

 100年以上前の人が現代アイドルに馴染む事がどのくらい異常なのか考えてみました。

  • 言葉に関して

 江戸後期から明治初期では口語に関して言えば、昭和初期とあまり違いは無かったらしいですが、平成生まれのフランシュシュメンバーの言ってる単語の半分以上は理解できないと思います。

 特に文化の最先端と伝統が同時に存在する遊郭で廓言葉(ありんす語)を使っていたゆうぎりからすれば、口語すら結構違いがあると思います。

  • 音楽に関して

 これが恐らく一番致命的だと思います。彼女の芸事は全て日本の古典音楽でしょう。

 現代の西洋十二音階ならまだしも、いわゆる日本的な音階と思われている四七抜き音階(ドレミソラド)ですら明治教育で初めて導入されたもの。恐らくゆうぎりは存在すら知らないと思います。

 踊りに関しては2話のヨミガエレのイントロで舞踊をやっていたのが一応確認できます。あと10話の居酒屋でも舞ってましたねw

 なのに復活して短期間で習得して馴染んで、カタカナ英語交じりの歌詞を覚え、ダンスを完全に合わせる。

 もはや天才を通り越した何かです。そりゃ伝説になりますわ。

  • 生活に関して

 本人も言ってましたけど「そういうもんだと思って受け入れるしかない」ですよねw

 すべてが違い過ぎて、もう何一つ常識が通じないんですから。

 たぶん変に常識が通用しちゃうぶん、驚くのは純子の方が驚くと思いますよ。

 でも彼女が着ているあの服(冒頭のイラストの服)は、生前では無かったと思うんですが、そこはアニメ。細かい事気にしてちゃダメw

 たぶんスタッフも分かった上で採用してると思います。

 

 これらの要素を全て乗り越えてフランシュシュに居られる事こそが、ゆうぎりの凄さだと思うんです。まあ、アニメですから。と言ってしまえばそこまでなんですがw

 

死因の謎

 コンボイの……ゲフンゲフン、何でもありません。

 ゆうぎりに関してはパッと見で肉体に損傷は無いので、どう考えても斬首なんですよね。

 ところが日本最後の法による斬首刑は明治12年らしいので、設定の没年明治15年だとつじつまが合わないよね。

 という事は個人的な殺害、つまりは殺人の被害者という線が濃厚。

 3話のチーム名会議でゆうぎりが「お得意様でありんした」と言っていた壬生浪士組(のちの新選組)も明治2年に終わっているので、そっち絡みでは無さそう……。

 ってか、明治2年の時はゆうぎり9歳くらいなのです。さすがに当時でも色々御法度な年齢ですよねw

 という事はゆうぎりの言っていた「お得意様」ってのは、自分の直接のお客というよりは、まだ下働き時代にお店でよく見かけた人たち、という意味での言葉と解釈した方が自然かな?

 大政奉還王政復古の大号令が1868年でゆうぎり5歳。

 つまりはゆうぎりの死は幕末絡みではなく、明治新政府の絡みと予想する方がいいでしょう。

 

 そもそも第一話(12:17)巽のセリフ

「幕末から明治にかけた激動の時代。維新の裏にこの人あり」

 これでも人によって解釈が異なるようです。

 維新と言うと幕末の動乱をイメージする人も多そうですが、厳密には王政復古の大号令から明治政府が具体的に稼働し始めるまでの改革期を指す言葉です。

 西南戦争でせごどん(西郷隆盛)が自決により終焉を迎えるのが1877年(明治10年)なので、どちらかと言えばこちらに関連している可能性が高いでしょう。もしくは自由民権運動がらみかしら?

 

 実は現在でこそ風前の灯の佐賀ですが、明治維新くらいの時代では(第2話Bパートアイキャッチ鍋島直正公をはじめ、結構重要な人物を輩出していたのです。

https://saga.ismcdn.jp/mwimgs/8/2/300m/img_82097ecbfadfd83685424c7b5047c525697452.jpg

 ↑この絵めっちゃ好き もうね、みんなカワイイ

 なので、もしかしたらゆうぎりは維新がらみで佐賀との因縁をもっているのかもしれません。

 

徐福さんとの関係性

 書こうと思ったけどやめましたw

 だって徐福関連だけでもかなり早口で語れそうな感じですから、別の日に改めて書こうと思います。

 

声について

 衣川里佳(きぬがわ りか)さんは新人さんで、主役級もあまりしていなかった方ですが、たまたま私の見ていたアニメとは合わなかったので、実はゾンサガで初めて存在を知った声優さんなんです。

 実は衣川さんはものすごい伸びしろがある方なのではないかと感じています。

 まずね、歌が良いんです。

 ちゃんとキャラ声であり、しかも演技まで含めて歌えてるってだけでも凄いんですけど、音程の取り方が一番絶妙だと思います。

 ボカロ的にバスンバスン音程を当てていく訳ではなく、絶妙なピッチの揺らぎを出しつつ、欲しい音感に当ててくれる気持ちよさ。しかもこぶしっぽい歌い方をしているのに演歌っぽくならない抑揚。

 サイゲフェスのステージではやはり緊張から本来の彼女のスペックを全然出せてなかったとは思ったんですが、それでも衣川さんの持ち味を歌でしっかり出せていました。

 そしておらぼうライブでの成長っぷり。

 あとゆうぎりに対する愛情というかこだわりも凄いですね。廓(くるわ)言葉も独学で勉強されてたみたいですし、その知識をしっかりとゆうぎりに落とし込んでステージでも使っていた印象を受けました。

 「あい~~~♪」の破壊力はステキでしたねwあと、自撮り棒を渡す時のやり取りも、みんながキャラを大事にしてる感じで感動。

 あと演技に関してはあまりセリフ数が多くないにも関わらず、しっかりとゆうぎりと言う人物像を形にしてくれたと思っています。

 7話の「リリィはんはたまに大人っぽくなりんすな」の言い方、好きですよ。

 フランシュシュとの距離感、彼女のもつ冷静さがしっかりと出ている感じ。

 

 ほんとにゆうぎり回が削られたのが悔やまれますが、恐らく衣川さん自身が最も悔しかったのではないでしょうか。

 すごくいいキャラだってのは分かってるんです。でもね、ライブでゆうぎりに対する反応が一番薄かったのが悔しくて悔しくて震えた。ゆうぎりは単なる理不尽ビンタおっぱいじゃないんだよ!

 この悔しさを2期にぶつけたいから2期はよ(本音)

 あと最後に一言だけ言わせてくれ。

 

 ゆうリリは捗るなぁ!!

 

 以上、ゆうぎりについてでした。

 もし他にも何か思いついたら加筆修正するかもしれません。