おっさん 『I♡HIPHOP SAGA』を語る Bパート
さて、ついに後半戦。伝説のフリースタイルパートです。
そこに辿り着くまでに色々な設定考察や矛盾検証があるので、結局めっちゃ長くなってるのはいつも通りですがwww
第2話 Bパート アイキャッチ
像だけだと大して面白くも無いですけど、彼の功績を調べると佐賀の発展のためにどれだけ尽力したかが分かって面白くなります。
アイキャッチとしては十分なんですが、これよく見ると誰一人関連性のある視線も行動もしていなくて、みんなバラバラです。
まあ、まだ2話ではその状態なのでそれをアイキャッチの絵でも反映してるのだとしたらすごいですね。
それでも立ち位置的に純愛・ゆうリリ・サキさくの関連性を感じさせる配置が尊いw
シーン3 脱走~アーケードラップ~失意の帰還
さて、夜中に純愛が屋敷から脱走しようとして、さくらに見つかるシーンから。
描画はナチュラルに一瞬なので見逃しがちですけど、引きずり降ろされた愛がしっかりとジャケットからさくらの手を振り払っていますね。さくらの必死さと愛のドライな感じが上手く表現されているワンカット。
アーケードに入ってからの会話での純子。
完全に愛を一緒に逃げる仲間としては認識していない表情だよねw
(本当にこのゾンビィに着いていって大丈夫なんでしょうか……)とか思ってそう。
そしてアーケードラップからの吉野警官。そして逃走。
この一連のラップのクオリティと作画の良さとギャグのキレ。面白かったですなぁ。
なんでも警官ラップは当日のアドリブで作画は後付けだそうです。吉野裕行さんGJ!
あと、アーケードから逃げる時に愛の貴重な昭和ギャグ走りが拝めます。
このシーンだけが割と意図不明なんですよね。
巽が追っていたのは、さくらたちが心配だったからなのかな?
まあ翌日の様子からして、彼女たちが脱走した事自体を責めた様子も無いですし。
もしくは単に彼女たちだけで解決できないトラブルに逢った時に助けるために待機していたのか?その割にはシャベル(佐賀だとスコップ?)持ってないしなぁ……。
それよりも彼女たちがゾンビ状態の彼女たちが一般人に出会う事によって、自分たちの居場所が巽の下にしか無い事を自覚させるためのイベントを様子見してる感じなのでしょうか?
だとしたら少しDV束縛系の臭いがして怖いですがw
そして逃げ帰った翌日。
よかったい地獄の特訓を一人で頑張るさくらに、現実をつきつけられてげっそりしている純愛コンビ。ともに苦難?を乗り越えた事によって二人の距離がグッと近づいたね!w
このよかったいはどこまでがアドリブなのかが気になります。果たして台本に「よかったい」の言葉は1文字でも書いてあったのか?
彼女の代表的なセリフ「もう死んでますけどね」が初登場なのもここ。
この時は上手い事言ってw程度の認識でしたが、後にこの昭和ギャグ的なものが純子のキャラだと確認。
愛の回想の中「ちょ、待て待て!これは無理って!!」
一時、CDランキング1位にまで上り詰めたアイドルグループのセンターが外見を完全否定された時のショックはいかばかりか?
これによって愛と純子は完全にゾンビとしての自覚と、アイドル活動をする諦めの方向に向かうわけです。かなりの力技ですがw
でも妙に負けず嫌いの愛ですから、内心(あのラッパーどもアイドルの私に振り向かせてやる)とか思っていてもおかしくはなさそうw
シーン4 グリーンフェイス初ライブ~日付時空の歪み
実はここのシーンで割と重大な(重大でもない)設定上のミス?矛盾?が発生しています。そちらは後ほど検証。
それはともかく、佐賀城の第11回「鯱の門ふれあいコンサート」という妙にリアルに生々しいイベントだと思ったら、ホントにあったwww(名前はちょっと違う)
しかも2018年5月19日(土)にちゃんと第11回で。
しかしアニメ内の日付は違うと思われます。
そしてここでシーン冒頭に言った問題、時系列の歪みが発生してしまうのです。
検証してみましょう。
Aパート
05:43 巽「その第一歩としてさっそく明日、佐賀城で行われる鯱の門ふれあいコンサートに参加してもらう。」
05:52 巽「昨日のライブみたいにやっときゃええんじゃい。」
この言葉だけで解釈するなら、鯱の門ふれあいコンサートは4月15日(日)に行われた事になります。
13日(金)ゲリラライブ~意識覚醒
14日(土)地下室~よっか特訓~夜脱走
15日(日)鯱の門ふれあいコンサート
しかしそうだとすると、愛と純子が脱走した夜は何日になるのかが矛盾してしまうのです。
Bパート
13:14からの練習後シーンで、さくらが夕方のバルコニーでの独り言「明日は本当に気を付けんと……」と言っています。
13日(金)ゲリラライブ~意識覚醒
14日(土)Aパート 昼よっか特訓~夜脱走
15日(日)Bパート 昼よかったい特訓~夕方「明日は本当に」
16日(月)鯱の門ふれあいコンサート
こうならないとおかしくなるわけです。どうでしょう?
巽のセリフが「明後日の」になれば正しくはなりますが、そうなると月曜日にイベントかよ、って事にはなりますがw
もし私の解釈がおかしいのでしたらぜひ指摘してくださいw
ま、そんなこまけぇこたぁ気にしねぇで次に行きましょう。
ちなみに看板に手書きの文字はデス娘のまま。
よく見ると紙が風で揺れています。テクスチャにして板ポリ1枚動かすだけですが、そういう細かい手の込みようが良いですねw
恐らくGEILSのデスメタルイベントの時のように、前日の飛び入りなんでしょう。
だから正式な札が用意できずに手書きの紙を貼る事に。
しかしお役所絡みのイベントに飛び入りなんて事、よくできたな、と巽の営業力の高さがうかがわれます。……何人の関係者がアゴクイされたのやらw
14:09
「すみません。全く聞き取れません」とさくらに言われた巽のセリフを書き起こしてみると、たぶんこれのはず。
「大事なのは技術じゃなくて心だ。心を込めて相手の心を彩る。それがメイクだ。」
……聞き取れても、ちょっと何言ってるか分かんないですねw
でもこのシーンなんか良いですなぁw
そしてこの瞬間、我々はこのアニメ最大の謎、いや、謎と言うよりも闇を感じてしまうのだ。
巽は彼女たちのどこまでをメイクしているのか?
だがそれは薄い本に任せておけばいい!(断言)
それにしても、特殊メイクで生前の輝きを取り戻して、喜びと驚きを隠しきれてない6人が乙女かわいい。
ここ↓伏線ってほどではないけど、ちょっと深い意味がある会話じゃないかな。
リリィ「ゆぎりん綺麗~!」
ゆうぎり「ほんだんすかえ?」
廓言葉ですが要は「本当ですか?」です。
つまりゆうぎりはこの時点で、自分がされたメイクが本当に良いのかどうか判断しかねているという事。昔の人は現代人ほど意味もなく「マジで?」は使わないので。
彼女の生前の美的価値観からすれば、女のメイクは11話の花魁メイクが普通であって、現代のメイクなんかどこに意味があるのかさっぱり分からないんでしょう。
しかしリリィに褒められてやっと(ああ、やはりこの時代はこれで良いのでありんすなぁ)と少し自信が持てたのです。
後にゆうぎりが「全ての事をそういうものだとして受け入れるしかない」的な発言をしている断片がここでも現れていると思います。キャラを大事にするセリフは良いですな。
そしてリリィをどこまでメイ
いえ、何でもありません……
ちゃんとチェックして即日見に来るデスおじA・Bの愛おしさよw
初めて見た時は「使い捨てキャラじゃない……だと……っ?!」と驚きました。
15:08 巽「今からお前たちはグリーンフェイスだ!」
ここでも少し時系列の検証を(しなくていいのに)してみましょう。
まず公式サイトに毎回更新されていた巽の日記風予告から転載。
STORY概要 第2話|TVアニメ「ゾンビランドサガ」公式サイト
ただのゾンビィだったメンバー全員が自我に目覚め、《さくら》も安心したようだ。
ようやくここからアイドルグループとしての活動を始められる。
まずは、あいつらにゾンビィバレをした時の恐怖を叩きこまなければ。
グループ名も『デス娘(仮)』だと方向性が偏りそうなので、今変えてしまおう。
思い付かないので、今度にしよう。
あとは、アイドルグループにふさわしい初舞台の用意だ。
何か良いイベントはないものか。
―――――《巽幸太郎》の日記より
・覚醒済み
・次のイベント未定
・グリーンフェイス未定
この3つの条件を満たす時系列は、当然4月13日(金)の深夜の日記という事になります。
そして翌日には鯱の門ふれあいコンサートを見つけてくる超有能P。
しかし、もしかすると地下室で彼女たちに宣言した段階では、実は出演は本決定ではなく、顎クイ営業真っ最中なのにフライング発表していた可能性もありますね。
これはあくまでも仮定ですが、あの手書きの「デス娘ふれあいライブ」は関係者が当日適当に書いて張ったものだと思います。
なぜなら(仮)が書いてない。前日にグループ名が決定していないのを気にしている巽幸太郎が、デス娘断定の書き方をするはずがないからです。
ですから恐らく4月14日(土)では関係者に「デス娘(仮)」として話をしていたんだと思います。
で、当日本番直前にイベント関係者に「やはりグリーンフェイスでお願いします!」と変更を申し出てたという事ですな。
あ……書いてて今分かった。あの謎の巽のシーンは↓
(ラップ……これはグループ名の参考になるかもしれない……)と着想した瞬間だったんだw
シーン5 慣れないMC~ハプニング~フリースタイル
15:28~16:15
ここの一連のさくらの表情変化がすごく細かくて好き。
たぶんその辺からラップが始まるまでのシーンは全部同一原画さんが担当していると思います。ラップシーンばかり話題になってますが、個人的にはこの人の原画、顔全体でしっかり表情を作るから好きですね。
あと、さくらに手を挙げられてイヤイヤしながら手を振りほどくたえちゃんかわいいよね。
16:18~
それにしても巽は何を思って、さくらにやらせる初の曲をヨミガエレにしたのかねぇ?
このライブが本来の意味での大失敗になった理由は2つありますね。
1つは、生前の記憶が無いさくらでは、歌詞の意味が彼女に響かない。
もう一つは彼女を支える6人が(精神的に)そろっていなかった。
つまりゲームで言う序盤の負け確定イベントボス戦みたいなものですw
しかし、彼女たちが全員ただの無意識ゾンビィ状態の時に巽が一人で「ヨミガエレ」を作詞作曲していたと思うと、なかなかに熱いものがありますな!
ちなみに少し振付を第12話と比較してみたら、大体の手の動きは一緒ですが、前後の動きはステージが狭いために省略されてる感じでしたね。
まあ、動きのキレが全く別物ですから、同じ振付に思えないくらいですけどw
そして比較の為にみた第12話で泣くおっさん。
細かいですが、歌い出しの「絶対無理だって」のタイミングがミスってるのもリアルで良いw あんな曲1日で覚えられるわけないだろ……。
そしてたえちゃんヘッドが酒呑童子してからの一連のドタバタが始まる訳です。
DEAD or RAP!!!
まあ、音楽的には
おっさん 『フランシュシュの歌』を語る その3 - めっちゃ早口で言ってそうなブログ
↑ここで言いたい事書いちゃったので、絵的な部分を少しピックアップ。
全体的なラップシーンの躍動感のもう一つの要因は、カメラワークですね。これは撮影さんの仕事かな?
カメラを固定しないでさくらを中心にハンドで追っているような画面の細かい揺れ。これがライブ感をより強くして、視聴者に飽きさせないようにしてると思います。
この超一瞬だけ見える、サキの後ろにいる純子のポカーンとした顔が面白いw
ゆうぎりを除くフランシュシュメンバーの中で、純子だけがラップというジャンルを全く知らないんですよね。
だから眼前で始まったフリースタイルを(え?これ何が始まったんですか?!)って混乱してるんでしょうw
ここで堂々と「リリィも!」って言っちゃってますねw
でもこれは脚本のミスではなく、リアリティだと思います。
実際、目覚めた翌日に「お前は今日から人前では6号と言え」って言われて、即時対応できますか?って話。間違いなく無理でしょう。
まあ、ほとんどの人たちはさくらとサキに気をとられてますし、デスおじA・Bはドラマとか見なさそうだから星川リリィには気付かないかなw
そして始まるジジババの合いの手が、まったく揃ってないのがリアルで良いw
裏拍なんて無理に決まってるけど、表拍すらそろってないw
ちなみに19:45で、ものすごく左でドスンという音がするのはなんでしょう?(ヘッドフォンで確認)
物が落ちた時の音のような、ドラムのキックのような音。
こちらでもぽかーん純子w似てますけど先ほどとは別カットです。今度は驚きの方が強い感じですね。
ここでさくらに詰め寄られて肩をビクッとさせる純愛がかわいい。ほんの一瞬の動きですけど、止め絵を撮影で動かさないでしっかりと動画で描いてる細かさがすごいですね。
この辺からビートアップしてリリィとゆうぎりの合いの手が加速していきます。
あんまり目立たないから気付かない人もいると思いますが、20:39のゆうぎりの合いの手「セイッ!!セイィッ!!」衣川里佳さんの声がすごく張りがあってかっこいいです。ホント、衣川さんの声はスペック高い。
そして絵も印象的な構図ですね。
スポットライトの中、ブチ切れマジモードのさくら、無邪気に楽しむリリィとたえちゃん、そしてゆうぎり。
それに対して後ろにいるサキ・愛・純子の3人はそれを見つめるだけ。
サキはさくらの本気の気合いを、愛と純子はスポットを浴びて観客と繋がっているさくらに羨望を感じているんだと思う。
それが彼女たちの態度を変えていく印象的なシーン。
こうして源さくらは二階堂サキを仲間にしたのだった。みたいなw
次回予告
サキです!
やると決めたからにはテッペン取らねぇとな~!
バリバリ熱血特訓せんばばい!
次回ゾンビランドサガ 第3話!
DEAD or LIVE SAGA
見らんとブッ殺すぞ!
この次回予告で(あ、ダンスはCGだ……)と少し落胆したのを覚えていますw
まあ、今となっちゃどうでもいいんですけどね!
あと、生か死かの英語 Dead or Aliveの変形タイトルですが、orっつ~かandだよね?とツッコませる罠ですなw
ちなみにLIVEと言って歌ったり踊ったりを想像するのは日本人だけで、海外の人には「生(放送)」としか思われません。
恐らく、昔のTVの人が生放送を意味もなくかっこつけて「ライブ(を)中継」と間違えたのを(へぇ、コンサートをライブって言うんだ。)と勘違いした人が使い始めて、それがなぜか一般的になっただけだと思います。
現在でも海外ではコンサートって言わないと通じません。もしくはショウ(SHOW)。
つまり純子が正しいって事なんです!!
以上、こんな感じでしょうか。
……はぁ、長かった……w
どうでもいい時系列にこだわるからこんな事になるんだ……orz