第10話の是非について
第10話の考察で書いても良かったんですけど、純粋に楽しみたい人の為にこちらで書いておきます。
それは第10話雪山編そのものの是非です。
いいですか?ここからはおっさんの妄言ですからね?w
不愉快になる可能性があるので読まない事をオススメしますよ?w
まず作品の良し悪しを円盤の数字で語るようなマネはあまりしたくないんですけど、厳然たる数字で書いておきます。
某サイトの視聴数を見ると分かりやすいのですが、多い順に話数を並べるとこんな感じなんです。
2>1>8>7>12=5>9>>6>>3>4>>11>10
一番視聴数少ないの第10話なんです。
もちろん連続アニメですから、その前後の話の人気にもある程度数字は引きずられるもの。だから一概に第10話が一番面白くないというワケではないんです。
ただ、やっぱりこうなった原因は少なからずあると思うので、その点を考察してみたいと思います。
ぶっちゃけると第10話って04:18~20:19まで、まるまる全カットしてもまったくストーリーに支障がないんですよね。
普通にリリィもサキも過去と上手く向き合えるようになって良かったい。(例のBGM)さ~て、さくらは今日もランニングに…どーん!でも話は通じるのです。
自分の長所を生かしてみんなとの連携の大切さを知った事がプラスになる描写が第11~12話に反映されてませんし。
最終回に反映されているのは、自暴自棄になってるさくらを助けるフランシュシュの絆であって、第10話で学んだはずの周囲を見る大切さや信頼する事の大切さがほとんど意味がない。
以前も書きましたけど、ゆうぎり回を外した穴を埋めるために第10~11話の内容を再調整したんです。
それがこの雪山特訓編でした。
一言でいえば、さくらがスランプに陥って復活する話。
これ自体はそこまで異質な話でも特殊な話でもありません。連載作品では必ずと言っていいほど登場する話でしょう。
ですが、その持っていきかたが納得いかない。
だからその歪みが作品全体に影響してしまって残念なのです。
まず、主人公のさくらの性格に違和感を感じました。
さくらはああいう調子の乗り方しない子ですよね。
第6話の
ここだって、ほとんど巽の言いがかりであって、別に調子に乗ってたわけじゃないですし。
今までに嬉しい事もあったけど、楽しみで舞い上がって周りが見えなくなるなんて事は一度もなかった。
だから健気で可愛いさくらがどうしちゃったの?ってくらいにキャラがブレて見えました。
あと、この雪山特訓計画が、最初で最後の巽のミスです。
自称謎の天才敏腕プロデューサーである巽。
実際、全体通して徹頭徹尾、性格以外は完璧なPだったのに、ここでそのキャラがブレちゃってるんです。
敏腕で天才じゃなかったら、あんな男だたのうるさいだけですw
まあ、第4話の「嬉野温泉ゾンビィ 町も旅館も徘徊事件」は失敗ではありましたけど、別に巽の計画がミスった訳じゃないです。さくらたちのせいで結果的に全く別方向で破談してしまったわけでw
でも雪山特訓計画は、そもそもの立案から意味がなかった状態という、全く性質が異なるミスなんですよね。
シーンテーマの重複も少し気になりました。
第11話のNew Jofukuで飲んでいるシーンはまあ徐福との関係性で呑まざるをえないのは分かります。この時さくらは屋敷を出て行っちゃってる。
第10話でもスタジオを出て行ったさくらの後に巽は徐福庵で呑んでるわけで。
それまで飲酒描写が全くなかった巽が、突然2話連続で大切な人が大変な時に酒飲んでるって、ちょっと酷くないですか?w
第2話のアーケードや、第9話の鏡山の駐車場。
フランシュシュのためにこっそり見守る男が巽幸太郎なのに。
あと、フランシュシュの絆も弱い印象。
さくらの様子がおかしいのに、一番最初に気が付いたのはサキ。
そして山に入ってすぐにゆうぎり。
川で釣りをしている純子。
愛は気付いていたのか微妙なところ。
そしていつもは一歩引いて観察しているリリィと、第12話であれだけさくらの心配をしたたえちゃんが無反応なんですよね。
フランシュシュって4話以降は常にみんなで考えてみんなで悩んでいたのになぁ。
そんなこんなで、第10話は全体的に今までのゾンサガとノリが悪い意味で違ったんですよね。
しかもその前が意図的に雰囲気ブレイカーの第9話でしたからw
そして運悪く神回の第7~8話の後に、その神々しさを全く引き継がない第9~10話が来たものですから、恐らくナイーブなゾンビィは昇天してしまったのでしょうw
それでもまだ第9話は特攻Danceという良曲に恵まれたのでマシでしたけど。
この辺も第10話でガツンと視聴数が落ちた原因なんだろうなぁ、と思います。
もちろん視聴数が落ちたと言っても離脱した人が多いとかじゃなくて、それまでの話数のように何回も見直す人が減った、という意味ですけどね。
じゃあ、どうしろと?と言われても、そんなのは後の祭りですし、素人おっさんがどうこう言える立場でもアイディアも無いですからチラシの裏にでも書いておけっつー話ですがw
それでもあえて言うなら、さくらの過去不幸話は第11話で完結させて、第12話はライブ前後をもう少し触れる。
で、第10話は第5話みたいに佐賀由来の地元ギャグ回に振り切った方が、事故の落差を上手く利用できたんじゃないかなぁ?と思ったり。
以前のシチュエーションを上手く再利用して天丼ギャグに持って行って、最後に第一話冒頭の天丼で笑わせといて、実は大事件!…みたいな?
ま、あくまでも年老いたおっさんが子供部屋の片隅でブツブツ呟いている程度の事なので、気にしなくても良いですけど、みなさんはどう感じました?