おっさん 『世界にひとつだけのSAGA』を語る Aパート
さて、最終回1歩手前。最後のどんでん返し回です。
さくらの過去にスポットを当てまくる超重要!
第11話が問題編で、第12話が解決編みたいなもの?
アバン
前回のゾンビランドサガは!
500人規模のライブが決まったフランシュシュ。
しかもその会場に過去の記憶があるかもしれないと感じた私はドキドキのテンションMAX!
そんな私を見て幸太郎さんが計画したのは、なんと山籠もり?!
練習そっちのけで雪山に馴染むみんなにテンションMAXさくらはもうプンスカプンプンプン!
でもね、その後みんなが雪山での経験をアイドルに生かしてる気がしたさくらは『ハッ?!』と思ったんだよ。
『状況が見えなくなってったの私じゃん!』って。
みんなへの不信感をぬぐったテンションMAXさくらは『もう前しか見ないよっ!』って決めた途端、横から来たテンションMAXな車に跳ねられたぁ~!
今回のアバンのウザさくらはちょっと長め。
いつもはここから地下室とかが始まってOPなんですけど、今回はアバンらしい部分が無いからさくらが長めに話してる感じでしょうか。
OP
いつもはここでOP入りましたよという表示でしかなかったんですが、今回はSEてんこ盛りver。
最終回に徒花ネクロマンシーは流れないので、今回が最後の徒花。
特撮にありがちな最終回効果音てんこ盛りverを最後にやりにげw
実は当初の予定ではこのくらいSE入れる予定だったそうですが、色々削っていままでのOPになったそうです。
うん、正解。これやりすぎw
さすがに音楽に集中出来ないし、わりと雑w
これから超シリアスが始まるとは思えないアバンとOPなのは、常に面白さに全力疾走なゾンサガらしいと言えばらしいw
シーン1 さくらの覚醒 ~ さくらの喪失
完全に第1話の再現からスタートします。
前回は生前の記憶を失くして。今回は死後の記憶を失くして。
どちらにしてもこの洋館の記憶は無くなるんですよねw
今回も初めてのゾンビィはたえちゃん。
しかし第1話と比べて、明らかに知性や感情の片鱗があるんですよね。
きっとものすごく心配して、ずっとさくらの周りをうろうろしながら待っていたのかもしれません。それこそ犬のようにw
そしてこの時の顔が個人的にすごく切なくなります。
いつでも優しくしてくれたさくらに何をされたのか理解できてない様子。
本気でなんで?どうしたの?という顔をしているたえちゃんに涙。
そしてみんなの寝室大広間に逃げ込んださくら。
まあみなさんやったとは思いますけど、このシーンはコマ送りで見てもすごく面白いです。
踏まれたリリィもサキもありえない顔してますw
あとさくらの動き全てがコミカルでありながら、すごく画力の高さをうかがわせるタッチですね。特に上記の布団のシーン、真上からの角度なのにパースがしっかり取れてる。たぶん一人のアニメーターさんのパートだと分かります。
動きのあるシーンや引き絵だとすごくクせが出て、一部の方には作画崩壊とか言われるかもしれませんが、これは圧倒的な個性です。
この方はディフォルメや崩す事を恐れないですね。崩れているのにおかしくない。
効果や残像なども手描きなのを見ると、恐らくベテランの原画さんでしょうね。
たぶん、杉江(三日)さんみたいな原画さんかと思われw
第1話と比べても、今回の火掻き棒の取り方は秀逸。
視線、手の泳ぎ、憔悴と諦めの表情と動き。どれ一つとってもすごくしっかり描かれてますねぇ。
さきほどのリリィとサキの顔も凄いですが、もうこの愛ちゃん、絶対アイドルがしちゃいけない顔ですw
いやぁ第1話で火掻き棒をさくらに脳天直撃させられたトラウマが、本人は覚えてないのに体が覚えている様子。
せっかく雷を克服したのに、まさか火掻き棒が新たなトラウマになってる愛ちゃんはマジかわいそうw
あとマニアックですが03:55の火掻き棒を落とすシーンで、火掻き棒が少し右にスライドしてから落ちてるのがリアルで良い!
ここは完全に「さくら~!!」と言ってるたえちゃん。
ところでここのサキは何の合図で手を振ってるんでしょうかね?
避けろ避けろみたな?w
あと純子の目がアホ毛で隠れてるのが残念!w
そして3度目の覚醒。
今度はさくらがノーメイクで、愛がフルメイク。
ここは上手い対処法だなぁ、と思いましたが、ふと思いました。
これ、上手すぎません?
前のシーンで純子が「私たちの事、怖がってましたよね…」と言ってたという事は、少なくともゾンビィ化の後の記憶が無いかもしれないという推測は可能です。
でも生前のさくらがアイアンフリルが好きって知ってる人って誰もいないはずですよね?
復活後、ずっと生前の記憶が無いから、自分の趣味とかも全くフランシュシュに話してないし、巽PCでアイアンフリルの事を話してた時も、全く記憶は蘇らなかったので。
そもそも、今までさくらと愛がしっかりとサポートし合ってるシーンは少ないから、二人がそんな関係性だとは思えないのよ。
じゃ、誰が水野愛が適任だと思ったんでしょう?
普通ならリーダーのサキがやりそうですよね。
混乱した源さくらに、一番冷静に状況を伝えられて、なおかつ大人しく聞いてくれそうな人が愛だと分かったんでしょう?
どう考えても巽幸太郎の采配でしょう。
生前のさくらの事を知っているのは巽だけなんだから。
まあ推測ですが、たえちゃんに噛まれて気絶したさくらを部屋に残して、フランシュシュが巽に相談しに行った。
で、巽が愛にメイクして、さくらが気付くのを待たせた。
その間にさくらに起こりうる可能性を愛に説明して、心の準備をさせてたと考えれば、わりとつじつまが合う気がしません?
それにしても、愛はイヤな役を引き受けたと思います。
そりゃ記憶無くなったと分かってるとは言え、昨日まで一緒にいた仲間に突然他人行儀「水野愛さんですよね?!」とか呼ばれるってけっこう精神的にキツいと思います。
まして、完全にファン状態のさくらなんか、見たくなかったんじゃないかなぁ。
だからこそ、このシーンの愛はずっと眉がつりあがりっぱなし。
それでも引き受けたのはドライでしっかり者だったからだと思います。
それにしてもたえちゃんが壊した扉の修理が雑すぎるw
これは純子がやったんじゃない!(確信)
というか、塞ぐ必要性あったんですかね?w
このシーン以外にも、ゾンビィ達の手相には生命線がありません。
まあ、そりゃそうだよなぁw
死んでるのにめっちゃ生命線が伸びててもイヤミでしかないわw
それよりも気になるのは手の表面にうっすらと見える血管。
赤く見えるという事は、赤い赤血球があるって事ですよねぇ?
という事は血液循環してるのかしら?
まあ切っても血は出ないし、あくまでも演出って事なんでしょうけど、サガンシップZの時と言い、やっぱゾンビィの循環系は気になります!(絶対最後まで説明ないだろうけどw)
純子「今朝、営業がなんとか、って出て行きましたけど…」
温泉の時もそうでしたが、巽は仕事の時は観光じゃーい!!と言っておいて、営業って言ってるのに徐福の所で酒飲んでる。
正反対の天邪鬼。だから乾も巽になっちゃうんだよ!w
そして時間を見れば即参上!w
さて先ほどのさくらと愛のシーンで背景は明るかったですね。
さくらがたえちゃんに噛まれて倒れたのは夜なので、やはり夜のうちに計画を練って、愛にメイクして任せておいたのでしょう。
ただ、気になるのが徐福のシーンは夜なんです。朝から出て行って夜まで何をしてたんでしょう?さくらを放置して。
とは言え、もう本番前ですから、普通に準備することは山ほどありそうですけどねw
あと、ここのレッスンスタジオのシーンはものすごく鏡面描写がしっかり描かれています。たぶん全話の中で一番忠実なんじゃないでしょうかw
シリアスなシーンですけど、そんなところもぜひ注目してあげてくださいw
さくら「アル…ピノ…?」
愛からアルピノライブの話を聞かされたさくらの反応です。
この時のさくらにとっては、アルピノと言えばアイアンフリルの聖地であり、愛と会った場所なんですよね。
しかし、それ以上に「そんなすごい所で自分も同じようにステージに立つ」という晴れ舞台っぷりが、彼女のトラウマスイッチを入れてしまったのかもしれませんな。
なんせ、晴れ舞台という晴れ舞台で失敗しまくってきたわけですから…。
去ったさくらと残されたフランシュシュメンバー。
脱退の危機に揺れる4人と、揺れる瞳の愛。
この時の愛は何を考えていたんでしょうかね?
やっぱり全員で立ちたいという気持ちがあったんでしょうか?
当初、一番アイドル活動に否定的だったのは愛でしたよね。
それとも、頑張ってもロクな事にならない、と愛の信条と正反対の事を言って逃げたさくらに対しての怒りでしょうか?
ドライな愛はそっちの可能性もけっこうあるんですよね。
だってこの後の夜のシーンでも、愛だけさくらのいる屋根裏に行かなかったんです。
ただ、こうも考えられます。
恐らくこの段階で愛は生前のさくらがアイアンフリルを好きだった事は本人から聞いてると思うんです。
でも、自分の生き様がファンに届いていなかった事に不甲斐なさを感じていたのでは?
第12話でもそうですけど、愛ってなんか不器用というか、損な性格というかw
根は真面目で優しい部分もあるんですけど、その出し方が下手というか。
シーン2 Bar New Jofuku
さてここが放送当時、最も驚いたというか、設定の深さを見せつけられたというか、とにかく私的には衝撃シーンでした。
顔を一切出さない謎の老人と巽幸太郎が、明らかに常人では出来ない会話をしている超展開。
いやまぁ、死んだ女の子達がアイドルやってる世界で何を言ってるんだって話ですけどw
それでもこの瞬間まではもう少しライトな話だと思ってました。
しかし、明らかに本物の徐福を匂わせる人物が出てきて、佐賀に伝わる不老不死伝説が絡むとなれば、ゾンビィの存在が俄然リアリティを増してくるんですよ。
このシーンの考察はほぼ↑ここに書いてありますw
細かい事はこちらを読んでもらうとして、やはり一度もお互いに名前を言わないのが気になりますね。この回のクレジットにもマスター(CV:大塚芳忠)と書かれてたので。
徐福さんが巽をどう呼んでいるかで二人の関係性がもう少し解明できるんだけどなぁ。
シーン3 夜の茶番劇
いや、茶番って言ったら申し訳ないですけど、このシーンってシリアスとコミカルが同居してて好きなんですよ。
これぞゾンビランドサガって感じやんかー!w
愛「みんなの気持ちは分かるけど、私たちがしっかりしないと、本当にライブが破たんする。こっちの事情は来てくれるお客さんには関係ないんだから。」
愛「大丈夫。信じて待ってよう。」
そういうところだよ!w
ほんと、不器用というか…w
強い子なんです。愛ちゃんは。
たぶん不安なのは彼女も同じなんですけど、それを自制して他のメンバーを励ましてあげるくらいの精神力はあるんです。
ついでにこんな良い顔もできるんです。
なぜそれをさくらに向けてあげられないのか。
そこが水野愛の哲学なんでしょうなぁ。
失敗を恐れず失敗しても立ち上がって前に進む人は助けられる。でも何もしないで勝手に去っていく人は救えない。
それを彼女は生前に知っていたんでしょうな。
実際現実世界でも救える人と救えない人っていますし。
しかも、信じて待つって一番精神的に辛いやつですよ。
だからこのシーンでも愛だけは屋根裏行かなかったんでしょうね。
なかなか笑える絵面ですw
けどよく見ると、サキが目をつぶってるんですよ。
あのチキンレースの時にだって全く目をつぶってないサキがですよ?
信じた友を殴るって、彼女からしたらものすごく辛い事なんでしょうねぇ。
自分に火を着けた友が腑抜けている姿なんか絶対見たくなかったろうに…。
笑える描写と深い描写を同時に達成するすごいシーンw
でも純子はもう少しがんばれ
この子もちょっと口下手なところあるよねぇ…
(中の人そっくりwでもそれがライブで泣けた)
だからなぜシリアスとギャグを同時にするw
頭に乗せた時も完全に金属音だし、投げたら床にザクゥ!ってw
もっとマジカルファンシーでミラクルリリカルなスターだと思ってましたよw
完全にフィジカルウェポンじゃないですかw
まあ、もちろんこのシーン限定のギャグ演出であって、普段はもっとやわらかい素材ですよ、きっと。
そ し て こ の 花 魁 で あ る
いやね、これ絶対準備に2時間くらいかかりましたよね?w
しかも花魁道中の内八文字で歩いたりなんかしたら、屋敷の中だけでも5分くらいかかりますよ?
そりゃさくらも出て行っちゃいますって……
この絵もなかなか個性的で好きですね。
純子はすごく昭和の乙女っぽい憧れ。
寝たふりしてた愛ですら起きて驚きの眼差し。
サキは本気でなんじゃありゃ?って顔ですね。いえいえ、あなた達の特攻服も似たようなもんですよ?w
そしてなぜかリリィは泣いてますw(ゆぎりん綺麗だよぉ…)とか泣いてるんですかね?
でも総合的に見ると、結構イヤなシーンなんですよね。
むしろそれを中和するためにギャグをオーバーレイしてたんだと思います。
だってそうしないと本気でさくらが嫌われそうなんです。
今まで散々仲の良かったフランシュシュメンバーにさくらが酷い事言って。
でも一番辛かったのは本渡さんな気がします。
Aパート アイキャッチ
佐賀の日本酒『鍋島』
徐福さんが持ってた日本酒ですね。
ちなみに撮影場所は第10話でゆうぎりにビンタされた徐福庵のカウンターだと思われますw
さて、さくらの過去と巽とのかけあいのBパートへ!