めっちゃ早口で言ってそうなブログ

アニメを語りたいおっさんが、誰にも頼まれないのに勝手に深掘りしている(気になる)ブログです。

国とか民族性とか、文化のアニメ(中国編)

 さて前回の続きで後編と書こうと思ったら、いつもの悪いクセで中国だけで結構書いちゃったので、中国編ってことでw

 アジアのアニメ系市場を私が知ってるうちで感じる雑感などを書いていきましょう。

 

 

 まずは中国です。

 最近は普通に手描きアニメからフル3DCG系まで色々やってますね。

 まあ、私は3DCG系はあまり食指が伸びないので基本的には観ませんが、別に拒否反応があるわけではないのです。ただ、何のひねりもないCGをCGとして見せてる作品をそこまで評価点高くしないだけです。

 アルペジオとかシドニアとかは大好きですけど、Pixer系を観ない。この感覚分かるかなぁ?

 ですから最近中国で流行りの劇場版とかはノーチェックなんでコメントが甘くなりそうなのは勘弁してねwでも中国の神話系のアニメは気になるところ。

 

 一番最初に見た中国アニメってなんだろうなぁ。ちょっと覚えてないけど記憶にあるのは『悪偶』とか、『侍霊演武』あたりだったと思う。まあ、その後も霊剣山とかTO BE HEROとかも見たね。(最後まで見れたとは言ってない)

 日本で放映してる中国アニメを気を付けないといけないのが、中国原作・日本製作の作品と、中国原作・中国製作の作品があるって部分。

 で、困ったことに、この境界線が結構くっきりある。

 前述の2作品は中・日パターン。もちろんスタッフの一部に中国人は絡んでいるけど、スタッフのほとんどは日本人。

 そういう作品を見ていて感じるのが、一番は演出・効果の独特さ。

 製作は日本でも、原作漫画のアニメ化である以上、原作の味を生かすために原作で使われているエフェクトを動画で再現しようとするのは必要な原作リスペクト。

 でも、なんかメリハリが無いっつ~か、多用しすぎ感の多い作品な印象。別の言い方をすればシャフト演出的とも言えるけど、まだレベルの低い感じ。

 

 あとはストーリーも独特だね。キャラクターのセリフ回しや行動原理・倫理観、全体の流れを含めて(あ~、中国だなぁ)と思う。

 でも、これは完全に誉め言葉です。それだけのオリジナリティを持ってるって事だからね。それが海外でウケるかどうかなんて関係ないです。

 日本だって海外でウケようとしてアニメ作ってませんし、海外を意識して作ったアニメなんて国内も外国もどっちもコケる。

 今は知りませんが、昔のハリウッドだって結局USA!USA!やりたいだけじゃん、みたいな作品多いですしねw

 それが悪いんじゃないです。だって自国の見る人が楽しく・気分よく観てくれるのが一番大事なんですから。まあ、国策映画は別として、普通の娯楽映画とかは自国の人のために作るもんです。

 アニメだって自国の人のために作るのが当然。

 だからまずは中国人が見て本当に楽しいと思える作品を作って国内で爆発的ヒットをして、それを聞いた外国のバイヤーが買い付けに来て海外展開。それが本来の正しい形。

 それが副次的に外国でもヒットする場合があるんであって、最初から海外展開を視野に入れてるのが間違い。

 もっとも、現在の中国2Dアニメは完全に日本に対抗するための国策であって、3DはPixerやディズニーを潰すための政治になってます。これじゃ世界は獲れないぜ?w

 

 まあ、日本のメディアもやたらと「凄い!」「日本を超えた!」「ハリウッド級のCG!」「興行収入500億円!」「再生回数4億!」とかに言うけどさ…

 「超面白い」とも「すげー感動する」とも言わないのが、全てを物語ってますねw

 やたらと技巧的な部分の評価は書かれてるんだけど、内容に関してはほぼスルー。

 うん、君ら、実はその作品観てないでしょ?w

 観ててその感想だとしたら、内容面白くないって言ってるのと同じですよ?

 だって、日本のアニメを外国の人たちが「もうディスニー存在価値ねぇなぁw」とか「ハリウッド映画負けてるやんw」みたいに言ってるの聞いたことありませんし、聞きたくもありません。そんなこという外国人がいたら説教です。日本語で。

 そもそもそんな同じ土俵に上げてほしくないです。あれは別のものなのです。

 日本は一部の外国人が「また極東の島国のヘンタイ達がヤバいアニメ作ってるぜ…まあ、俺にとっちゃ最高だがよ…」と異種族レビュアーズ見ながら呟いてくれるくらいの評価がちょうどいいし、それこそが日本のアニメのオリジナリティだと思います。

 さて、中国がそこに気付くのはいつの日でしょうかね。

 最近もしかして気付き始めた…?と感じることもありますが…

 

 で、あとはちょっと個別で作品の感想を。

 『兄に付ける薬は無い』

 タイトルで(あ~中国系かぁ)と思って見たらめっちゃ面白くて、4期も観ているギャグアニメ。クレジットで中国原作の日本制作かぁ、と納得。そらラレコさんにあの声優陣だったら面白くなりますわ。

 でも一番評価している部分は、実は2期からの中国語版主題歌。正直、中国語の歌って場合によってはすごくかわいいと思えるんですよねぇ。

 いや、かわいいとかはどうでも良くて(大事だけどね)中国の作品なんだから、胸張って中国の歌でいいのよ。もちろんこのアニメが初ではないけど。

 ほとんどの中国アニメって、日本版と中国版で歌が違うのよ。日本、そんなことしませんよ?(昔は違うけどw)

 

 『To Be Heroine』

 まあ、独特な作品でしたし、面白いかと問われれば面白くないと答えざるを得ない。

 ただ、現実世界では中国語(中国声優・日本語字幕)で、夢の世界だと日本語(日本声優)ってのは、はぁ、そう来ますか。って感じ。

 原作読んでないから、本来はそこの部分をどう表現してあったのかは分からないけど、日本で公開する事を前提にそういう演出をしたのなら、それはやらんで良かったんじゃないかなぁ、と思う。

 むしろ一番気になったのは、同一声帯で中国語と日本語の演技が出来る劉セイラさんが日本語演技しかしてない部分。え、そのためのキャストじゃなかったの?w

 

 次回は韓国編かなぁ?