『大河よ共に泣いてくれ』を語る
大河よ共に泣いてくれ
の感想・考察などを始めるよ!
楽曲について
作詞:古屋真
作曲・編曲:加藤裕介
はい。徒花ネクロマンシーのお二人です。
きっと血を吐くほどのプレッシャーを超えて創られたと思います。
なんせ第1期があそこまでヒットして世界的に話題になるとは思ってなかったでしょうし、その続編なんて「名曲で当たり前」失望以外の評価がもらえる事なんてそうそうないです。
逃げずに創ってくれた。それだけでも大感謝です。
そして楽曲に対しての私の評価は
さすがゾンサガ!すげぇスルメ曲!
伊達に謎のイカ推ししてねぇぜ!!
です。
第2話初放送時に「ほうほう…」と思いながら聞きました。
徒花ネクロマンシーに関しても第2話初登場でしたが、あれはこちらが第1話で「ゾンビもの?!アイドルもの?!どんな曲が来るんだ?!」と大混乱状態でぶち込んできた「なぜ戦隊モノ?!」という飛び道具にやられたわけです。
しかし続編であれば、当然こちらは「どうせ普通のは来ないんだろ?」と予想できてしまいます。だから当然ちょっとやそっとの飛び道具は無効です。
もちろんそれは制作側も分かっていたと思いますよ。だからこそ難しかったでしょう。
そしてそれに対する答えが
臆せずもう一度撃つ!
という判断。
最高じゃん。
曲の方向性を変えずに雰囲気を変えて来ました。
音楽的には普通によく出来ています。
そして戦隊モノというモチーフがありながら、少しだけ変化球で
まさかの夢色チェイサーで来るとは。
イントロからもうピンと来る感じでモチーフになってますね。こちらも純粋に名曲です。
もちろんパクりではありません。
楽器編成やコーラスの入れ方でニュアンスを似せているだけで、似てると感じさせるというちゃんとしたプロのアレンジですよ。
ちなみに機甲戦記ドラグナーは1987年にサンライズが製作したロボットアニメです。徒花ネクロマンシーが大張正己さんなら、大河よ共に泣いてくれは大河原邦男さんでしょうw
サビ前のさくらソロ「あ~!」なんてめっちゃライブで映える演出ですよね。
あと最後の1拍食いで入る「サガ」とかかっこいい。
やっぱさくらがメインなんだなぁ、と再確認できる歌。
歌詞に関しても前作の特徴をしっかり引き継いで
・無駄に英語を使わない骨太な歌詞
・小難しい単語を使って歌詞見ないと本当は何を言っているのか分からない
ここは変わっていませんw
Aメロ最初のコーラスがはっきりとは聞こえませんが、空耳として「ジャストジャスト肥前鳥栖」って聞こえるけど、あんまり間違ってはいないw
歌唱について
これはもう第2期の楽曲全てに言えることですが
フランシュシュの歌唱力の向上がすごい
これはもうすごく感じました。
田中美海さんを除いては歌モノをあまりやっていない若手さんが多かったので、初ライブ(サイフェス)の時は生暖かい笑顔で聞いていましたw
そこから2年ちょいで品川・アルピノ・幕張(×)・どりーむホールと4回のライブを経ている彼女たちの歌う時間と練習量がハンパなかったと思います。
特に幕張は尋常じゃない練習をしていたと思います。
そこからの中止、屈辱の1年間にどれだけの練習したのか。
歌唱力と言うとまあテクニック的な部分にフォーカスされがちですけど、私は「どれだけ歌と言う行為がこなれているか」も大切だと思います。
そしてそれはどれだけ本番を重ねているか?でしか成長しないステータスなんですよね。
まず第1話のREVENGEを聞いた時にも(すげぇ歌い慣れたなぁ…)と感じました。
特に本渡さんと河瀬さんの経験値が凄く溜まった感じ。これは初心者ほど溜まりやすいので当然ですが。
まあ、衣川さんはちょっと規格外の歌ウマお姉さんなので論外としてw
あと音楽レコーディングって基本的には別々に録るものなので、編集で一緒に歌ってる感出します。もちろん前の人の録音を聴きながら歌ったりはするけどね。アフレコみたいに大部屋にマイク3本とかはあまりやらない。
もちろんレコーディングも経験値にはなるんですが、ライブのパラメータとは違うものです。
そのライブの経験値がめっちゃ増えてるんで、サビの歌の一体感が徒花ネクロマンシーよりも圧倒的に上がってるのが分かります。
ボーカルブースで歌っていても(ここはみんなこう歌うよな)ってのが分かって無意識にそれに寄り添っている感じ。
そしてやっぱりフランシュシュは声の要素の組み合わせの妙が産んだ素晴らしいバランスのユニットだと再確認。
特に振り付けはライブ当日まで完全に非公開でしょうから、今からライブが楽しみで仕方ありません。
映像について
正直、映像の方は初見で「そう来るか!」と驚きましたw
あの少し古臭いのをサイケな色合いにした(誉め言葉)前回に対して、ビビッドカラーを主体に記号と動きを使ったオシャレ作品にしてくるとは思わなかった…
全体としては道路標識をモチーフにしているのはなぜでしょうか?
まあこれは私の勝手な妄想ですが、道路標識って要は「世間・社会」にある「こうしろ」という命令でもあるわけです。だからそれらを無視して走り回る。
つまり常識には捕らわれないぞ!という制作側の覚悟のようなものですね。
その比喩としてサビから飛行機・気球が登場します。空に標識は無いですから、比喩としての自由なんだと思います。
という事でここからは印象的な瞬間を切り取って色々と話していこうかと。
サブタイトルがOPの中に組み込まれてる演出って好きです。このすばのOPとか。
あと、やはりゾンサガの魅力は少女たちの険しい表情でしょうw
いや、私の性癖とかではないです。
アイドルものだからって安易に笑顔を安売りしないって感じが好きなのです。
泣くとか怒るとかは演出上見るんですけど、本気で険しい表情ってなかなか見ないです。
このカラーリングの意図ってなんだろうな?と考えていたら、ピンときました。
↑これです。目の錯覚を利用した道路ペイントです。
実在しないのにさも存在するように思わせて注意喚起をするペイント。
だとすれば、やはり「ありもしない自分の錯覚に捕らわれるな」という制作者の意図かもしれませんね。
まあ普通に生きていればあるでしょう。
誰にも別に言われてもいないのに(社会はこうだからこうしないといけない)みたいな思い込みに勝手に縛られて苦しんでいる人。
そして唐突なドロンボー自転車。
まあ、その言い方するのおっさんだけでしょうけどねw
一般的にはタンデム自転車って言うらしいです。
それにしてもたえちゃんの顔よw
あと巽の顔がなんかムスカっぽいw
ここのセンスはシビれましたね。
ジャンプモーションは途中で止めつつ、髪は動かす。
そして何よりも表情とポーズ。
純子のジャンプの仕方がめっちゃツボ。
あとたえちゃんだけなぜか笑ってる。
ア~~~~~!
そしてサビからの板野サーカス。
分からない人はこちらをご覧ください↓
まあ、おっさんがニヤリとする奴ですよw
そしてそこにも色々と難解な仕掛けをしてくるスタッフ。
すげーゆっくりコマ送りで見ると分かるんですが、
フランシュシュは7人。戦闘機は4台。
つまりバランスが悪い。
しかも組み合わせが
1号機 1さくら・4純子
2号機 2サキ・3愛
3号機 5リリィ・0たえ
4号機 6ゆうぎり
全てが一般的なカップリングのどれにも属さない気がしません?
あとゆうぎりだけ一人きり。
第3話でもゆうぎりだけ愛を頼っていなかったりと少しフランシュシュとは異質な立ち位置にいることが暗に描かれてるのかなぁ?
ちなみにしょうもない共通点としては、前3機は二人を足して5になる。けどゆうぎりは6だからオーバーしてるw
…後部座席にこっそり「-1」が座ってたりしませんよね?(汗
そして「とまれ」が落ちてくるのを避けて車は走り抜ける。この辺も(止まるんじゃねえぞ…)という懐かしい意志を感じますw
ちなみに車内の並びは
運転席 さくら・たえ
2列目 リリィ
3列目 ゆうぎり・サキ
4列目 純子・愛
こちらの方が運転席と4列目は普通に納得できます。
そしてやっぱりリリィとゆうぎりは離されている。
最初でも離されている。
何か意味があるんでしょうか?
とか言って全く意味が無いのがゾンサガだったりするからなぁw
そもそも7人ってカップリング難しいのよ。
さっきの看板ジャンプの所だって、さくらの時にはロメロと幸太郎がいてくれたから3人×3が成立しただけであって。
ここもペラッペラの記号の気球に全員を乗せるなんて思い切った演出をよくやったもんだと思います。
ちなみにこのマーク、佐賀には実在する看板だそうですね。
全員笑顔でしかも並びがあの地下室の席通りという初めて落ち着いた配置になりましたw
そういや、OPは総作監がキャラ原案の深川さん担当のためか、全員がすごく魅力的に見えるんですよね。
第1期でもあった、最後の背中のシーン。興奮しますねw
しかもかなりのミニスカの間を抜けるとか、別にフェチでもなんでもないけど普通にエロいな、って思いました(小並感
そんな事をいう小学生はいねぇ!
ちなみにここは愛を見てコマ送りすると少し良い発見があるかもしれない。
とまあ、こんな感じですかね。
とにかく全体として「常識に捕らわれるな!」という制作側の覚悟を感じられるOPです。
たぶん、10回100回見ているうちに新しい事に気付く事もあるでしょうから、そうしたら追記しますね。