『イカの魂無駄にはしない』『REVENGE』を語る
第1話で登場した2曲の感想やら考察をしていきましょう。
『イカの魂無駄にはしない』
まず実在する古伊万里浪漫の会社とは違う、架空の会社の社歌だという事を念押ししておきますw
音楽について
ピアノ伴奏のみという非常にシンプルな構成ですが、ローカル会社の社歌ならありがちな感じかもしれませんね。
ただ、これ、地味にピアノ難しいですよ?w
あと、社歌にしてはすごくテンポが速いです。
社歌でテンポ135くらいってなかなか無い気がします。
社歌って基本的には社員全員で歌う事を想定する場合が多いので、あまり速いと声がわちゃわちゃしちゃって何言ってるか分からなくなります。
ただ無名な作曲家とかに作ってもらうと、実際の使用想定を無視した曲を作られる場合も少なくはないので、その辺も含めてリアリティなのかもしれませんw
15年前くらいに話題になった日本ブレイク工業社歌は実在する社歌でテンポ180くらいありましたけど、あれは完全に一人で歌う事しか想定してないので問題ないかと…
なので、みんなで歌う時はテンポ115~120くらいで歌う事をオススメします。まあ、それどんな状況よ、って感じですがw
…まさかライブでみんなで歌う?w
会場で種田さんをリーダーに全員直立不動でこれを斉唱する光景は、かなり異様な光景だとは思います。やられたらもちろん全力で歌いますけどねw
あと、流れとしてもけっこう異質です。
歌詞に合わせて分析してみましょう。
一応著作権に若干配慮して、歌詞全部は書かないようにしますw
歌詞について
イントロ2小節
1番(全24小節)
Aメロ(8小節):噛めば噛むほど~
Bメロ(8小節):遥かな故郷を~
Cメロ(4小節):イカの魂無駄にはしない
Dメロ(4小節):だけどもね、ほんとにね~
間奏なし
2番(全24小節)
Aメロ(8小節):乾きものだと呼ばれても~
Eメロ(4小節):炙って伸ばして引き裂いて~
Cメロ(4小節):イカの魂無駄にはしない
エンディング(8小節):I Love さきイカ~
1番と2番は同じ24小節ですが、フレーズ的には8・8・4・4と8・4・4・8と変則的。
しかもBがB´になるんじゃなくてEという全く別の早口フレーズパートになるというw
もしこの会社に新人研修があるのだとしたら、社歌を覚えるのにけっこうな時間を費やされること間違いなしw
どこまで社歌の難易度を上げるつもりなんでしょうかw
まあ、そもそも社歌にオチがあるって斬新すぎますけどねwww
ひょっとしたら、放送された分全部で1番なのかもしれません。
だとすると1番だけで48小節という相当長い歌になりますよ。
2番を歌う気にも覚える気にもなりませんw
歌について
これ、水野愛ソロ曲扱いになるんですかね?w
クレジットとしては「小島食品工場スタッフ」となってますが、実際には参加可能な声優さんが顔出して収録したっぽいので、恐らくフランシュシュのほとんどのメンバーの声が混ざっているんじゃないかとは思います。
さすがに判別不能ですが、おそらく男声にデスおじBの佐藤せつじさんは確実にいらっしゃる気がw
種田梨沙さん曰く「ゾンサガの歌収録で最もダメ出しされた曲」らしいですけど、それも分かる気がします。
種田さんってJ-POPの歌い方に慣れすぎていて、他のジャンルの歌い方にそのクセが滲んじゃうんですよね。(しゃくり、ビブラートなどなど)
この歌では少し演歌くさい節回しがあるのが、クセなのかそういう指示なのかは不明。
社歌って合唱に近くて、合唱以上にのっぺりした歌い方じゃないと違和感が出やすくなります。
まあ、この曲の場合は普通の工場員の中に一人だけアイドルが混じってる感が逆に生々しくて面白いですがw
もし、そういうディレクションの結果がこの歌い方だとしたら、逆にそりゃ難しいだろうよ!と苦労が偲ばれます。
うん、まぁここまで真剣に分析する曲でもねぇがな!www
『REVENGE』
ゾンビランドサガリベンジのタイトルそのものの曲名を冠するだけあって、1話にふさわしいキャッチーな音楽と、歌詞もリベンジの方向性を明確に示している名曲です。
正直、前期第1話のデスメタルはえyf「hs勝負のみの構成でしたが、今期第1話の曲のレベルが前作を超えないと不安に感じていたでしょう。
ですが正直言って、前作の楽曲群を超えられる名曲をぶち込んできたのに驚きました。
みなさんも(あ、これ第2期も音楽の心配ゼロだわ)と確信したんじゃないでしょうか?w
歌詞について
作詞はフランシュシュの楽曲でメイン担当の古屋真さん。
安定の難しい単語や言い回し、そして豊富な言葉遊びですね。
内容は本編に沿った「どん底からの再起を誓う」という内容になってます。
粘っていこうNever give upを純子に歌わせるあたり、狙ってますねw
そして苦渋とCould youは相方の愛。
とは言ってもこっちはオヤジギャグというよりは空耳。ちょっとハイセンス?w
音楽について
さすがはヨミガエレとFLAGをはためかせろを作曲された浅利進吾さんと言わざるを得ない非常に耳に残りやすいフレーズ。
まず出だしのキック5発。これが非常に耳を引きます。
曲中に使っているキックじゃなくて、この5発のために別のキックを用意しているんですよね。
暗転からの演出に非常に向いています。ライブ1発目にも最適。
そしてギターメインのバンドサウンドかと思いきや、ブラスメインのビッグバンド編成。
しかもそのブラスの合いの手が非常にかっこいい。
サビ前の駆け上がりなんぞ震えるね。
第1話にして、第2期最高曲を決めるのに絶対迷う曲だと確信しましたw
歌唱について
OP「大河よ共に泣いてくれ」の方でも書きましたが、リベンジになってからの歌としてはこちらの方が先に披露されてるのでこちらでも一応書きます。
やっぱフランシュシュの歌唱力向上すげぇな…
彼女たちのレベルもさることながら、制作陣の最適化もされてるんですよね。
第1期の曲ってアニメ本編収録よりも前に終わってて、フランシュシュはみんな手探りでディレクションに従って歌うしかなかったでしょう。
音楽制作陣も彼女たちのポテンシャルを正確にはつかめてない状態からの手探りで収録していたと思います。
第2期はフランシュシュ自身がまずキャラを把握済みなのに加えて、スタッフ側も彼女たちのポテンシャルをしっかりと把握して収録に臨めたと思いますし、まず作曲の段階で(あの人はこう歌うだろうな…)とかの予想が立てられるのってかなり大きいと思います。
声として特徴的なのが、粘っていこうの純子&リリィの所。
二人とも硬くて細い声質なので、合わさった時にデチューンの様な響き。
リリィが良い感じで純子のサポートをしてくれます。
河瀬さんの声量が3年前から増えているので、リリィをサポートに回してOKって感じ。
それと同じように苦渋飲んでのサキ&愛の所も同系統の歌い方なので良く馴染みます。こちらはどちらがメインなのか分からないのにしっかり聞こえるというタイプ。
そしてサビでの一体感が良いですね。
実際の映像の配置では前列がサキ・純子・ゆうぎり・さくらになってるためか、実際にメインで聞こえて、後列の愛とリリィの声が聞こえにくい?
でもかっこよくて大好きな響きです。
映像について
前期もそうでしたが、こういう部分の靴音をしっかり入れてくれるのが嬉しいですね。3発目に入るのでフランシュシュとしても合わせやすいタイミング。
ここのキメ。
全員手を外側に向けてるんだけどビシッと向けてるんじゃなくて適当に広げてるんですよ。
両足を開いている事や次のダンスの振りから予想するに、これって両手足を鎖で繋がれているのをイメージしてるんじゃないですかね?
それを引きちぎって踊り出す、みたいな。
おかしいなぁ…さっき歌詞の所で純子のオヤジギャクパートって書いてたはずなのに、この映像のどこにもそんな要素見当たらないぞ…
かっこよさしかねぇ…
苦渋飲んで~の所でサキと愛がサムズアップの手で飲む仕草をします。
サムズアップのような指をするって事は…ジョッキ?!
苦渋をジョッキで飲むって覚悟がフランシュシュらしいw
愛がウィンクするのに目がどうしても行っちゃうんですが、ここもサキの方が動きが速いのがキャラの特徴を理解したモーションで良いですね。
たぶんみんなそうだったと信じてます。
初めて見た時、変な声が出たり何とも言えない気持ちになって、黙って10秒戻しましたよね?
今回のサムネにしたこの1枚ですけど、マジでREVENGEで最高の1枚ってどう考えてもこれだよね?w
ビシッと手足を伸ばしてるゆうぎりに対して、足は上がってるけど少しだけ膝が曲がってて、手がパーになっちゃってるのに最高の笑顔のリリィ。
もしキャプチャーマーカーが指の先までしっかり付いていて、手修正なしでこの絵になったとしたらLiLiさん自身が天才子役すぎやしませんか?
これ以上無いくらいにリリィの魅力を引き出している動き。
ここ、ちょっと珍しいフォーメーションですよね。
愛と純子が同じ方向にまとまるって事はあんまり無いんです。
左右の対称性を考えると、一番身長が低いリリィ(130)と2番目に身長が低いサキ(153)が片方に寄るって珍しい。
たえちゃんは170ですけど、猫背でもっと身長低く見えるので、右側の平均身長は151cm以下。
それに対して左側の平均身長は愛(160)純子(155)ゆうぎり(165)の160cm。
左右で10cmの差があるわけです。
もちろん今後の動きを考慮しての配置かもしれませんが、あえて左右のバランスを崩す事によって不気味さを演出しているのかも?
この瞬間も個性が色々出ています。
愛だけめっちゃ右足がしっかり上がってる。ちょっと上がりすぎなくらいw
この後も一瞬なのにめっちゃ足上がってるモーションがあったりして身体能力の高さを感じますね。
あと上に突き出す拳がサキだけ前に出してたりするのも個性w
ゆうぎりのモーションアクターさんの徹底ぶりがすごい。
全ての曲線モーションに『シナ』とエロスが滲み出ている。
そしてそれをちゃんと模倣する衣川さんもすごい。
あと一つだけ確証は無いんですが気になったことがあって…
新しいゆうぎりのモデル、びみょ~に胸が動く仕様になってません?
いえ、私の目の錯覚ならいいんですけど、第1期の時はあのデカさで全く動かないと逆に不自然に感じてたので。
くっそかっこいい一瞬。
純子の雷あっちいけキックに引き続き、さくらも狼煙上げキック登場。
本渡さん大丈夫ですかね?w
正直、河瀬さんがライブであのハイキックを再現した瞬間はのけぞりました。
私の好きなシーン。
ここは全員が自由にリズムをとっている、最も個性が出る場所ですね。
もう細かく書こうと思ったけど、個性がそれぞれ良すぎて断念したw
みなさん円盤でスローで7回繰り返して一人一人を見てください。
コマ送りじゃダメです。個性が逆に分かりにくくなります。
最後もどアップのさくらからカメラを引いたら実は中心じゃなくて一番右側にいるんですよね。
これも珍しいなぁ。番号順でも身長順でもない。
ここが一番分かりやすいのでちょいと小ネタ。
キャラの影はなぜか腕だけ当たり判定がありませんw
1曲通して一度も腕の影が見えたことが無い。
まあ、だからなんやねんという話ですし、たぶん腕の影まで床にちゃんと描いていたら、けっこう絵的にもぐちゃぐちゃして見栄えが良くないから消したんじゃないかな?とも思えますね。
最後は安定の配置で終了。
とまあこんな感じでしょうか。
また気が付いた点がありましたら追記します。