めっちゃ早口で言ってそうなブログ

アニメを語りたいおっさんが、誰にも頼まれないのに勝手に深掘りしている(気になる)ブログです。

おっさん 『二階堂サキ』を語る

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公式プロフィール(画像は公式HPより引用)

名前 二階堂サキ (CV:田野アサミ)

誕生日 1979年(昭和54年)5月15日

没年月日1997年(平成9年)8月30日(仏滅)

年齢享年 18歳 血液型 O

身長153cm 体重45kg スリーサイズ77:54:82(C)

趣味ゲーセン、たまごっち

好きな食べ物 鶏肉

嫌いな食べ物 甘いもの

好きな色 オレンジ

 

任侠 リーダーとしての二階堂サキ

 キャラ、中の人含めて一番好きかもw

 初登場時は完全にヤンキーキャラとして登場して、さくらとのフリースタイルから和解してからは完全に「仲間」としてフランシュシュをリードしていった彼女。

 ちなみにサキのようなキャラも年代によって呼ばれ方が変遷していて、70年代だと不良、80年代前半がツッパリ、後半がヤンキーって感じでしょうか。

 さすがにバンカラだと純子が反応出来るギリギリな気がしますw

 

 

 さて、第3話でリーダーを決める際に立候補した彼女ですが、最初は完全にネタだと思ってました。(あ~あ、バカヤンキーがリーダーって名の付くもんに憧れて、調子こいてんなぁw)程度の認識で。

 しかし全話を通して考えた時に、彼女がいかにフランシュシュのリードする人、先導者として相応しかったのかを再確認できます。

 4話で嬉野温泉の街を回るように言い出したのはサキです。

 彼女の提案が無ければフランシュシュ内での語り合いは無く、彼女たちのチームとしての結束はなかったでしょう。あの段階で巽幸太郎の言いなりになってなかったのはサキだけですから。

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 そして↑足湯のシーンで「今日もあっと驚くようなライブにしてやろうぜ!」と言い出したのはサキです。ですが、具体的な事は言いません。

 しかしそこから純子の提案を皮切りにサガンシップZへと繋がっています。

 これ、リーダーとして大切な部分で、自分で考えて他の人に命令する人はリーダーとは言いませんからね。向かう方向性を提示して、後続が自分たちでそっちへ向かうようにリードするからリーダーなのです。

 まあ4話ではその後、さくら・純子をそそのかして温泉へリードしてトラブルを起こすわけですが、そこはギャグアニメとしての必要性であり、彼女の評価につなげるのは酷と言うものだと思いますw

 5話のドラ鳥・ガタリンピック会ではリーダーと言うよりは暴走ですが、これはもうコミカル回の宿命なので彼女の担当という事で割り切りましょう。

 

 6~7話は水野愛・紺野純子回ではありますが、ここでもサキは重要な役目を担っていますね。

 6話アバンで純子の踊りが遅れるくだりで、サキは振り返って愛を見ますが、決して口は出さない。それは自分の役目ではないと分かっているから。

 いわゆる『劣等生』だと自覚がある彼女は、これからやる事については尻を叩いても、出来なかった事を責める事をしません。これもリーダーとして大切な要素です。そして割とフラットに仲裁に徹しているあたりも素晴らしいセンス。

 何気にさくらとのベランダのシーンは名演技シーンです。

 純子のチェキ会拒否に関する地下会議でも、サキはこれといって発言はしないで見守っています。自分自身がやりたくない事は絶対やらない主義だから純子の気持ちも分かるのかもしれませんね。

 そして純子と対立する愛に対しても、決して中立を破らず、消えた愛を探して見つけた後も絶対に彼女を責めるような事を言わないサキちゃんマジイケメン。

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 7話アバンでもいぶし銀のリーダー力を発揮。全員の意見を聞きつつ、尊重してますね。一見ギャグシーンに思われがちな「たえはどうだ?」のセリフって、個人的にはすごく重要な部分な気がしますね。

 中立公平である彼女は戦力として疑問符の多い上に、そもそもコミュニケーションが取れているのか怪しい山田たえに対してもちゃんと意見を聞いています。

 恐らくこの一件は山田たえの中で嬉しかったんじゃないかな。だからこそ後半のライブ会場テント内でサキの模倣をしたんだと推測。たえの好意からのミラーリング

 あと、4:28からの『私はお前の話をしてんだ』ってすごいセリフとシーンですよね。次のシーンで(やっぱまだ通じねえか……)というリアクションからの練習は真面目にやるあたり、絶対に愛を怒っている訳ではない彼女の人間性がしっかりと出ています。

 ああもう、二階堂サキのリーダー論だけで一本書けるレベルw

 

 そしてもはやゾンサガ好きにとっては神話クラスの第8話w

 個人的に大切なポイントとして、リリィのカミングアウトに対して笑い転げるサキ。これによってリリィも他のフランシュシュメンバーもかなり救われていると思います。

 しかも8話通して一言もリリィの現在を笑ってはいない。

 変えられない過去は笑い飛ばして、どうにかなる現在は『ついてようがついてまいが』と無関心。

 あと、アドリブで『サキちゃんきらーい!』に対して『私は好き』と返した田野アサミさんはもうサキちゃんでいいと思います!

 

閑話休題 アイドルとしての音楽センス

 余談ですが、6話でめんたいロック(70年代の福岡周辺ロックブーム)について言及してますが、彼女が物心ついたころにはブームは過ぎており、リアルタイムでの体感はできていないはずです。

 そして2話でライムをした彼女はちゃんと「ラップ」という単語を知っていたので、90年代前半のラップブームにもしっかりと乗っていたのでしょう。

 (ラップというか音楽ジャンルとしてのヒップホップに関しては80年代から日本に入ってはいたのですが、明確にラップという部分が一般化したのは90年代初頭、スチャダラパーくらいからですかね?)

 それでもフリースタイルバトルは彼女が死んだ1997年前ではたぶん一般的ではなかったと思います。

 特攻DANCEは明らかに〇志団オマージュでしたが、彼女の時代からすれば横浜銀〇の方がしっくりくるとは思ったんですが……?

 まあ、結果的にライブで最高に盛り上がる曲になったので問題なし!

 ちなみにオマージュ元の〇志団は結成が1997年でサキと入れ替わりなので彼女がその存在を知っている事はないです。

 という事で、生前サキの音楽アンテナ感度はけっこう良かったんじゃないかな?

 

最も壊れた少女

 そしてサキ回、第9話。

 基本的に好きなキャラなのに、冷静に考察すると二階堂サキが最も「普通」からかけ離れた壊れた人なのだと思います。

 実際彼女も9話の最後のシーンで『やっぱ分からんなぁ……結局なんなんだ?普通って……』と言っていたように普通を理解できない様子。

 「仲間のためなら死をも恐れない」と言えばかっこいいですが、リアルでいるとすればやはりどこか壊れていないと出来ないものです。

 その壊れっぷりが分かるのがチキンレースの場面。

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         ↑ブレーキ痕が無い

 そう。彼女は最初からブレーキをかける気すらないのです。

 チキンレースは「どちらか先にブレーキをかけた方が負け」という勝負ルールなのであれば、当然「ブレーキなんて使わない」が最強になるに決まってます。ただ死にますが。

 そして過去の回想シーンでもやはりブレーキ痕は無い。

 仲間のためなら余裕で死ねる勝負を笑顔でこなし、やはり死んだ。(たぶん本人は運が悪かったwくらいにしか思ってない)

 そしてなにより彼女が壊れているな、と感じた部分は霧島万梨阿のためにチキンレースをやる際に、自分の死因の完全再現をやってみせた部分でしょう。

 6話の水野愛を見れば、落雷が自分の死因であれば、それを当然怖がってしかるべき。ちなみに純子もアイキャッチで気球を怖がっているのを見れば、高所もしくは飛行物に乗るのが怖い様子。

 むしろ、6話を先に流したことによって、よりサキの異質感が高まったと思う。

 でもサキちゃん好きー!

 

最後までリーダーとして

 10話からさくらメインの話になるのですが、やはりここでもサキはリーダーとしての仕事を如何なく発揮してます。

 雪山でもしっかりリーダーシップをとりつつ、場の空気をコントロールしていますね。

 11話の夜のシーンでも最初にさくらの所に行ったのはサキ。一番仲間想いな彼女だからです。

 そしてビンタするシーンで一瞬目をギュッとするのがすごく良い。仲間想いなサキだからこそ、そして認め合ったさくらだからこそ、手を上げるのが辛い。それでも気合いを入れないと、とビンタする。

   最終回3:20あたりのファンとのシーン、 それと10:15の鏡のシーンでのフォローの入れ方も彼女らしさが溢れていて良いですね。

 そして「ヨミガエレ!」でさくらパートで事故が発生した時、それを復帰して引き継いだのはサキ。個人的にはそれがすごく好きなのです。恐らく歌を先に収録しているから順番は先に決定してたのでしょうけどねw

 

 あと、全体通して思うのですが、サキは普段はかっこいいのに、ステージ上だとけっこうかわいい感じしません?w

 

声について

 田野アサミさんに関してはもう何も言う事はございませんw

 あなたがサキでサキがあなたです(真顔

 実は私はプリキュアは見てないのでキュアサニーとしての田野さんは全く知りませんでした。

 初めて名前を認識したのはフランチェスカエクソシストだと思います。(おもしろい演技するなー、新人さんか)と。

 元々歌手としてデビューし、演劇系から声優も。苦労の遍歴だからこそ出来る演技の幅と安心感。

 それは実際のステージ上でも如何なく発揮されてましたね。

 サイゲフェスの時もおらぼうの時も、あなたは間違いなくフランシュシュのリーダーであり、二階堂サキでした。

 はー、早くおらぼうの感想も書きたいわぁ!!

 実はサキの好きな演技を思い出そうとすると、意外と大変なのです。

 なぜかと言うと、サキは演技だと感じられないのです。全部がサキの口から発せられる言葉であり、田野アサミさんの言葉でもあるので。

 すべてがナチュラル過ぎて、評価しづらいw

 他の人だと「〇〇さん上手くやったなぁ」って感心できますけど、「サキちゃん熱いわぁ」とか「サキちゃん優しいなぁ」という感想しか持てない。

 たぶんご本人なら分かってくれると思いますが、これは最大限の賛辞のつもりです。

 

 以上、二階堂サキについてでした。

 もし他にも何か思いついたら加筆修正するかもしれません。