おっさん 『星川リリィ』を語る
公式プロフィールより(画像は公式HPより引用)
星川 リリィ (CV.田中 美海)
誕生日 1999年(平成11年)10月6日
没年月日 2011年(平成23年)11月30日(仏滅)
年齢享年 12歳 血液型 AB
身長 130cm 体重 31kg スリーサイズ59:54:56(-)
趣味 ぬいぐるみ、重機雑誌
好きな食べ物 マヨネーズ、マスタード、ケチャップ
嫌いな食べ物 もずく、ひじき
好きな色 黄色
最凶のトリックスター
ネタバレ上等ブログなので、渾身の力をこめてネタバレしますよ?w
リリィのまさおがNYOKI!(意味深
第8話「GoGo ネバーランド SAGA」はアニメ史残る……と言ったらさすがに言い過ぎだけど、語り草に残る傑作回だと思いますな。
サブタイトルが秀逸
7話次回予告でサブタイが出た時に(……なんで世界名作劇場ピーターパンネタ?)と不思議に思ったのですが、それがもう全てだったなんて誰が想像できたか?っつー話ですよ。
↑この歌知ってる時点でおっさんw
ネバーランド⇒ピーターパン か~ら~の「ピーターパン症候群」。
定義としては「成長する事を拒む男性」だそうです。うん、完全にリリィだね。
詳しくはWikiでも見てくれw ピーターパン症候群 - Wikipedia
そして何がすごいって、もしピーターパン症候群までは発想出来たとしても、リリィを女だと思い込んでいる時点で(違うな)とミスリードされてしまっていた事ですよ。
さらになぜGoGoだったのか?
二人の豪のストーリーだったから。
しかもそれが単なるギャグじゃなくて感動の嵐だったからすげぇ。
果たして豪正雄というネーミングが先からのサブタイトルなのか、その逆なのか……。
ただ、設定資料集39ページを見ると2016年9月12日付で豪正雄という名前が書かれているね。各話サブタイトルをそんなに早く考えるとは思いにくいから、設定ありきなのかなぁ……?だとしたら天才の所業。
むしろ、星川リリィという芸名の方が後に付けられていたら脱帽。
本編も秀逸
まあ、本編の素晴らしさを語っていたらそれだけで1本分の文章になっちゃうので、それは後々書くであろう「おっさん 第8話を語る」にでも書きますわ。
しかし本編24分でもすごいのに、それまでに伏線として描かれていた丁寧さ。
今回は本編以外での伏線だけご紹介。
・公式プロフにリリィだけカップが書かれてない。
・公式HPのイントロ文章が『年齢も性別も時代も超えて、びんびんに刺激する『新感覚ゾンビ系アニメ』の幕がいま上がる。』でした。
⇒一見、視聴者の年齢・性別・時代を超越して楽しめるアニメ。という印象を受けがちな文章だけど、実際は「新感覚ゾンビ」たちが年齢も性別も時代も超えていた!!
・趣味 重機雑誌
⇒これは弱めのミスリード。別に「女の子だから重機に興味が無い」って決めつけは危険だからね。特に昨今の世の中ではw
しかし、上記の伏線だけでも超思考と超推理を働かせれば、たった一つの真実見抜く事は可能だったと思います。ちくしょう!悔しいぜ!!w
正雄はなぜリリィになったのか?
ここが一番の考察ポイントだと思います。
正雄はいわゆるLGBT的なものなのか?この辺が難しいんですよね。
まず「星川リリィ」という名前は、正雄が芸能界デビューした時に付けた名前だと推測します。
もしデビュー前からリリィと名乗っていたのなら、パピィ(豪剛雄)も正雄の意向を組んでいつも「リリィ」と呼んでいるはずでしょう。あれだけ息子を大切に思っているんですから。
でもリリィの部屋のシーン(10:21~)でパピィは普通に「正雄!!」と呼んでいるし、リリィがそれ自体に反発している様子も無いよね。という事は、あの恰好はしてても家では普通に正雄と呼ばれていたと思うんですよ。
ただ、正雄自身は自分の事をデビュー前から「リリィ」と呼んでいた可能性があります。部屋の中で自分の事を「リリィ」と呼んでいたのでね。
つまりリリィのあの服はあくまでも表面的なものであって、いわゆる「T」だったらそもそも正雄なんて男汁溢れる名前なんて受け入れられないと勝手な推測。すみません。Tについて詳しくないので。
そして室内でのセリフも「大人になんかならんもん!」なんですよ。「男」になんか、じゃないんです。
これはリリィは男である事にそこまで嫌悪感があるわけではない表現だと思いました。あくまでも「少年」のままでいたいのがリリィの願いであるのなら、それこそがピーターパン症候群でしょうね。
いつから正雄は女装するようになったのか?
これに関しては全て推測でしかないですが、自論を一つ。
間違いなく言える事はマミィ(本名不明)の死後だという事。
そしてもう一つの参考アイテムは9:29の壁に貼られたリリィの絵、そして仏壇の遺影です。
絵の段階でリリィは女装してますし、マミィはいません。そして絵のレベルからして、恐らく5~6歳と推測できます。
そして仏壇の遺影に注目。
写真にパピィは写っているけど、リリィは写っていない。
という事は、マミィがリリィと一緒に写っている写真は存在しないのではないかな?
以上の推理から、やっぱリリィの出産時に医療事故とかで死亡したって考えるのが自然かしらねぇ……。
そして物心ついた時には女装をするようになってた、と考えるのが普通かな?
ちなみに滑り台に座っているシーン(8:59)で「リリィはマミィ似だから」と言っているのは、マミィみたいである事を喜んでいるからだと思います。もしマミィにそこまで思い入れが無くて、単にパピィみたいになるのが嫌だったら、さくらの言葉に対してもっとイヤそうな顔をしたはずです。
リリィはもしかしたら「妻が死んで悲しんでいるお父さんを少しでも元気づけようとして、お母さんを彷彿させるような格好をした」のではないでしょうか?
リリィはお父さん大好きなので、そのくらいの事は平気で出来ると思います。でなかったらテレビの中からパピィを笑顔にしてあげたいなんて思うはずないですよ。
ちなみにもし、マミィの旧姓が星川だったら泣きます。
号泣します。
むしろ豪泣します。
なぜ「リリィ」なのか?
Lilyと書いたら花の百合の事なんですよね。
あれ?男なのに?薔薇じゃなくて?w
でも私はなぜか花言葉に詳しいフレンズなんだ!
そして公式プロフィールに一つの答えが含まれている事に気が付いた。
好きな色 黄色
実は百合は花の色によって花言葉が変わるんですよ。
そして黄色い百合の花言葉は「陽気」「裏表」「偽り」です……。
完全にリリィの事じゃん……。
この事実にたどり着いた時にちょっと鳥肌立ちましたw
裏表のメタファーとしてリリィだけがAB型という設定もあるのかも。
もしそこまで考えて設定作ってたら、スタッフ神ってレベルじゃねぇよ……。
とまあ、リリィの性的な考察(意味深)はこんな感じでしょうか。
リリィは腹黒?
なんか一部で腹黒キャラっぽく言われてるんですけど、個人的にはあんまり賛同できないなぁ。
もっとも、設定資料集のキャラ紹介で「時折黒い本音を見せる事もある」と書かれてしまってるんですけどw
でも明確に本音を語ってるセリフって
「声でけーよ……」(第3話 6:07)
「なにそのゴミみたいにダサいTシャツ」(第5話 13:13)
「前に飛べよ」(同5話)
「どっちだよ……」(第6話 1:32)
「ダッサ……」(第9話)
とか決して多くないですし、黒いって言うか普通に理解できる感想ばっかりだと思うんですけどねw だって本当にゴミみたいにダサいんだもん(欲しい)
8話の「サキちゃんキラーイ!!」は普通に気持ちをストレートに出しているだけ違いますしね。
言い方が普段のかわいい感じと違う、男っぽい!と言うのを腹黒だと思っているのならちょいと夢見すぎじゃないですかね?その程度の言い方なら普通に女子でも使いますってw
まあ確かにあざとい部分があるのは認めますけど、それって芸能系の人なら多かれ少なかれある部分だと思うんです。純愛コンビだって。
個人的に一番腹黒い(とするのならば)セリフはステージで田中美海さんが言った「ノルマ達成」だと思いますがw
という訳でリリィは腹黒くなんかないもん!良い子だもん!!
頭の星の意味は?
公式設定では頭の星は全部で4つ。
手前から 中ピンク → 小イエロー → 大オレンジ → 小イエロー の順番で重なってますね。↓
これは分かりやすくリリィの家族の暗示でしょう。
大オレンジ パピィ
中ピンク マミィ
小イエロー リリィ
問題は小が2つある事です。
これこそが(いい意味での)リリィの裏表もしくは二面性の部分かもしれませんね。AB型ですし。
一つはパピィとマミィとつなぐ存在としてのリリィ。
もう一つはパピィの肩に乗って勇気づける存在としてのリリィ。
もしくは生きているリリィとゾンビになったリリィと捉える事も出来ると思います。
ただ、さすがはゾンサガ!すげぇ考察ポイントをぶっこんでくれやがったぜ!
To my Dearestのライブシーンだと
一番奥の小イエローが無い!!
作画カロリー節約のために省いたんじゃね?とか言うリアリストは帰れ!!
たとえ作者が意図してない部分でもそこに考察(と書いてインネンと読む)を付けるのがおっさんなのだ!!
最奥の星を「パピィの肩に乗って元気づけるリリィ」だと定義すれば、消えた星はまさにそれ。
つまりは「もうあなたとは一緒にはいられないよ」というメッセージなのです。
しかしTo my Dearestは決別の歌であると同時に、死者から生者への応援歌でもあります。(フランシュシュの歌は基本応援歌だけどねw)
そうなると残るのはマミィとパピィとつなぐ子ども(正雄)としてのリリィ。
これはもう歌詞が答えになってます。
~愛は変わらないよ いつまでも~
家族だった、愛する人だった事は変わらないのです。不変の事実なのです。
6号としてはこれから別の生き方をしていく事になるかもしれませんが、リリィ(正雄)としての時間は永遠。もう死んでますけどね(by純子)
だからどんな状況になっても、パピィとマミィ、そしてその子どものリリィの3つの星は不変なんだなぁ……
あと22:29の流れ星は「お星さまになったマミィの落涙」なのかもしれない……。
天国から見ているマミィからすれば、旦那の事も息子の事も超心配でしょうから、二人ともが「幸せに」とは言えないけど、それでも別々の道をしっかりと歩めるようになれば、一安心でしょうからね。
という解釈にしました!w
余談:外国版To my Dearestの英語翻訳歌詞で「笑ったり 泣いたり 笑ったり」を
laughing , crying , smilingと翻訳してたのが秀逸だと思いました。
声について
田中美海さんについては新人さんながら、輝かしい遍歴の凄い人ですね。
ところがどっこい、運悪く私が見るアニメと全く被ってないw
賭ケグルイの早乙女芽亜里とハナヤマタのハナ・N・フォンテーンスタンドくらいしか認識できませんでした。
ただ早乙女は(へ~こんな演技するんだ、すごいねぇ)とは思いました。でも星川リリィとの落差はすごいですがw
本人談によるとオーディション時に実は男だと聞いていたそうです。恐らく少年ボイスと少女ボイスの中間点を探すのに苦労したでしょうが、その辺を上手く調整していたと思います。
田中さんの最大の特徴は、恐ろしい程音程が正確な事です。
ライブでCDと変わらない歌を踊りながら出せるって正直声優の枠を軽く超えてます。もっとも彼女は北の方のアイドル出身という経歴があるから、ステージ慣れはかなりしてますから納得。ダンスもキレッキレ。
好きなセリフは「サキちゃんキラーイ!!」ですね。なんかすっごくカワイイしナチュラルな言い方でめっちゃツボりました。
はぁあ~~~……。
この回書くために第8話を何回も見直してその度に泣くから疲れましたわw
以上、豪正雄もしくは星川リリィについてでした。
もし他にも何か思いついたら加筆修正するかもしれません。