おっさん 『GOGOネバーランド SAGA』を語る Bパート
CMの間に必死で色々考えて、少しずつリリィがまさおだという事実が染み渡ってきました。
ここからどうやってBパート、いやゾンビランドサガは展開していくのか気になります。
残り時間はたった11分05秒。
この11分にアニメ史上最高峰の情報量を詰め込んだ怒涛のBパート。
今、第2ラウンドのゴングが鳴る……
第8話 Bパート アイキャッチ
開始0秒 ノックアウト
あのさぁ…それは卑怯だろ…NYOKI!って…
もちろん作品は何も言ってません。
あくまでも私たちの穢れた心が勝手に導いた推理を、勝手に補強してるだけなのです。
こうしてどんどん思考誘導にハマっていくのが第8話の恐ろしさ。
ちなみに佐賀県で栽培されているアスパラガスの生産量は全国3位。
それよりも、品種名が「ウェルカム」ってのがもうwww
もうこれしか浮かばねぇ……
シーン5 リリィとまさおとフランシュシュ
さくら「という訳で、リリィちゃんはまさお君でした。」
これほどまでに簡潔に視聴者にもフランシュシュにも説明できる言葉は無いでしょう。
リリィ「サキちゃんキラーイ!!」
かわいい(確信)
このシーンは上手いなぁ、と思いました。あと、さくらの表情が絶妙w
恐らくこの場で最適解の反応をしているのがサキかと。
その道の方が、カミングアウトした時に一番気が楽なのは笑い飛ばしてくれる事だと言ってましたw
逆に辛いのは、ものすごく深刻な空気になって、腫物を触るような態度を取られるのが一番キツい、と。
だから笑い飛ばして、堂々とリリィが怒れるのが気楽なコミュニケーション。
これはもうケンカの作法と同じです。さすがサキ。殴り合って友情、みたいなw
で、その後、変にいじらない。←これ大事
無意識に遺恨を残さないコミュニケーションが取れるのが、サキのリーダー素質の一つ。
なのに、なぜMCが致命的に下手なのか?
あ、ちなみにおらぼうライブで田野さんに唯一ケチと付けるとするなら、サキはそんなにMC上手くねぇ!!という理不尽なものでしょうw
そういえば、笑い転げてるサキをよく聞くと「私は好き」って言ってます。これは田野さんのアドリブだそうですw
うん、知ってる。サキはリリィ好きだからいじるんだよね。
あと口では「これは驚きんしたなぁ」とは言ってましたが、ゆうぎりが一番驚いていないかと。
(江戸末期にはだいぶ衰退してましたが)陰間茶屋やらお稚児さんやら、文化として女装美少年は古くからありましたし。
なお検索するのは自己責任でお願いいたしますw
ま、そもそも陰間という単語自体は歌舞伎の女形(おやま)修行中の少年という意味でした。
そして歌舞伎役者と言えば当時も人気役者。つまりアイドル。
だからゆうぎりからすれば(なんと、女形でありんしたか)程度の驚きかと思われw
逆に一番免疫がないのが純子だと思います。
2000年以降はそういうのに理解があるように社会的な風潮が出てきはじめたので、愛とさくらはそれなりに。
しかし80年代だと全くそういう教育はされてませんからねぇ。
そして一つ疑問というか、問題というか。
愛「ちなみにアイツは知ってたの?」
巽「知っていたに決まってるだろうが」
この時のリリィの表情は驚いています。
愛の問いに対して巽本人に尋ねたという事は、あの場でのリリィの返答は「分かんない」だったのです。
だからこそ、リリィは(知ってたんだ?!)と驚いているわけで。
という事は、生前リリィはかなり慎重に男だという事を隠して子役仕事をしていたという事です。恐らく生前情報は女で徹底してたかと。
じゃ、どうして巽が知ってるのか?
…たぶん、死後に知ったんじゃないかな?(暗黒微笑)
いや、可能性としてはあると思うんです。
巽はリリィが男だと知らずに復活させようとして、死体を確保してから(なんでお前がツイとるんじゃい!!)と焦った可能性が。
ツイてるのは俺だけで十分なんじゃい!(ダブルミーニング)
まあ、そこらへんは2期でも細かくはやらないと思います。そういうアニメじゃないですしw
巽「じゃあ何か?!女性アイドルグループにまさおがおっちゃいかんのかい!!」
このセリフは放送初見でも違和感を持ちました。
女性アイドルグループって言ってるのに男性が入ってたらダメでしょう。
……あ、女性アイドルグループに男がこっそり混じってる作品あったわw
じゃ、佐賀のアイドルグループに佐賀県民以外が入ってるのはどうなんだ?w
韓国人アイドルグループに日本人が入ってたらダメですが、韓国のアイドルグループに日本人が入っているのはセーフ。たぶんそんな理論。
だからフランシュシュが佐賀出身ローカルアイドルグループという言い方ならギリ問題ないのです。グループが佐賀出身であって、佐賀出身者のアイドルグループとは言ってないもん!w
まあ、そもそも嘘がダメとか言ってたら、アイドルのスリーサイズなんて全部ウソですけどねwww芸能界なんて嘘だらけだしw
そんな理論からすると、巽のセリフは「まさお=男」という公式……いや、常識を否定する発言に取れるのです。
「女性アイドルグループにまさおという『男みたいな名前の女』が入ってちゃいかんのかい!!」
こういう発言内容だと思えば非常にすっきりしません?
とにかくこの第8話全体のセリフを通して、妙な予防線が貼られている気がしてならないのです。
これが単なる一部の方々への予防線なら問題ないのですが……。
公式設定資料集には「振る舞いは女子ですが、一応身体つきは少年です」とメモ書きされてますが、これはあくまでも内部資料であり星川リリィ(豪正雄)というキャラクタを構築する上での「身体つきは男っぽい」をスタッフ全員に伝達するための便宜上の表現の可能性もあります。
余談ですが、資料指定どおり、本編で冷静にリリィの顔だけとか体だけを冷静に見ると、しっかり少年だと分かる描き方をしてるのが分かります。プロの仕事だ。
あと、おらぼうのステージ上だったか、何かのインタビューだったのか忘れましたが、田中美海さんも「最初からリリィがまさおだと言う事は知らされていました」という答え方をしていた記憶があります。男だとでは無いんですよね。
その妙な徹底ぶりがリリィが男ではないという可能性を完全に0に出来ない理由なんですよwでもおらぼうパンフで微妙な表現が1か所ありましたがw
それこそ微レ存ってやつですw
どちらにしろ、このブログでは星川リリィは男として扱って書いていますw
巽「下らん事聞きに来る暇があるならさっさと寝ろ!このスットコドッコイが~!!」
はい、これが全てですw
ここまで視聴者を混乱させておいて、下らん事と言い切りました!
しかしこのセリフによって、私たちの混乱がフランシュシュにとって大きな問題じゃない事になったのですよ。
これはある意味安心のセリフでもあったかな。少なくともフランシュシュの危機にはならないんだ、ってね。
あとここのさくらとたえちゃんかわいいよねw
さくら「そうだよね。リリィちゃんはリリィちゃん。私たちは何にも変わらんよね。ゾンビやもんね。」
まったく便利な言葉だよ!ゾンビィって!w
これがフランシュシュの答えになります。無難と言えば無難ですがw
そしてこれ以降、リリィまさお問題は本編で一切触れられていません。
これだけの衝撃爆弾を投下しておいて、なんという放置プレイ!
これによって私たちの心は宙ぶらりんの状態でふわふわとしてしまったのです。
しかし、これを引きずらない事によって、後半のカタルシスに対して前半が足を引っ張らなくなったとも言えます。
シーン6 豪武雄の後悔と苦悩 ~ 別れを告げに
ここから脚本が加速を始めます。
暗い部屋の中、仏壇に向かい合い自問自答するパピィ。
このシーンでふと気が付きましたが、食卓のシーンでももちろん共通です。
たぶん、パピィが座ってると視覚の暴力が酷くて椅子に目がいかなかったからかとw
食卓には椅子が2つしかありません。
これはつまりどういう事かと言うと、まず結婚当時はパピィとマミィの2つあればいいんです。
で、まさおが産まれました。
しかしこの段階では椅子をもう1つ買う必要はありません。赤ちゃんが大人用の椅子に座れるようになるのは何年も後の話ですから。
成長度合いにもよりけりですが、まあ5~6歳でも座るかどうかって感じ?
補助なしで不便なく使えるというとたぶん8歳以降くらいかなぁ。
で、やっと座れる年齢になっても椅子は増えていない。
やはりその年齢よりも前にマミィは亡くなっている。
↑こちらでもマミィの死亡時期の予測はしてますが、やはり出産直後が濃厚でしょう。
もし直後でなかったら赤ちゃんリリィを抱いている写真とかを遺影にしそうなものですから。
マミィが亡くなった時に椅子を捨てたのでは?という推測もしましたが、それだったらリリィが死んだ後に椅子を残すことはしないでしょう。
マジこのシーン辛いです。
パピィが子供を金儲けの道具としか見ていない外道だった方がまだマシでした。
パピィはTVが大好きで、リリィが大好きだったのです。
だからTVの中のリリィなんて最強じゃないですか。
それだけの愛がありながら、いやその愛だからこそ、隣にいるリリィの異変に気付けなかった。
そしてリリィもパピィが大好きで、TVの中からパピィを元気づけるという目標が目の前で達成されている。
だから強く言えなかった。
前半のケンカシーンも単なる些細なきっかけであって、それ以前にリリィの疲労と精神的な苦しさはピークだったんでしょう。
人間、極限まで追い詰められれば、意外と簡単な理由で死んだりします。それがたまたまヒゲだっただけで。
ケンカシーンでも目の下にクマが入ってた方がいいかな?と思ったのですが、それだと初見の人には意味が分からなさそうなので止めたのかなと思ったり。
それでも笑おうとするリリィ。
大人だったら怒れば良かったのかもしれない。でもリリィは笑うしか振り向いてもらう術がなかったのか。
それでも大好きなパピィはTVの中のリリィに釘付けだった。せめてこの時パピィが振り返ってリリィの眼を見て「来期のドラマ撮影が終わったら行くか」と言ってただけでも少しは変わってたかもしれないのに…。
それがケンカシーンの「パピィはTVのリリィばっかり見よる!!」に繋がってるんですね。
私もうこの辺で半分泣いてますw
そして泣いて時空を斬る。
字幕には11歳と書いてあります。
リリィは誕生日が10月6日。没年は11月30日。
享年は12歳です。
という事はこの映像は10月6日よりも前の放映です。(録画でないとした場合ね)
字幕に「大注目の天才子役」と書かれているのも考察対象。
そして第1話で巽が言ってた「大河ドラマで大ブレイク。全チャンネルゴールデン主演という快挙を達成」もヒント。
大河ドラマは1年くらい前にキャスティング発表され、半年前くらいに撮影して、放送しながら並行で撮影していくスタイルが一般的。
それで大ブレイクという事は、放送後に「あのかわいい子誰?!」と話題になったと思います。私が知る限り、放送前に話題になった子役ってあんま居ない。
今年の大河は知りませんがw少なくとも放送は1年が基本。
大河ドラマが始まってすぐにリリィが話題になって、各局からオファーが殺到、撮影地獄に、そして放送されて快挙を達成。〇子の部屋に呼ばれるw
ざっくり時間を並べると
4年前 子役事務所入る
3年前 大河抜擢、撮影
2年前 放送開始→大ブレイク→オファー殺到
1年前 撮影地獄→放送開始 快挙達成
0年前 〇子の部屋 死亡
少なくともリリィは死ぬ4年以上ほど前からデビューしてたかと思われます。
という事はデビューは7~8歳くらいかな?
ちなみに安達祐実さんは初主演が7歳の時なので、もしかしたらリリィのモデルの一部かもしれません。
そして12歳の時に家なき子を主演。
このタイミングでリリィは死亡してる訳ですから、もし生きていればもっとすごい役で超ブレイクしていた可能性もあるわけです。
そういう部分はリリィもまた「持っとらん」子なのかもしれませんね。
ここからがパピィの地獄です。
人気のドラマは昼間に再放送されたりしますし、リリィ死亡が報道されると話題になり、追悼とかいいながら再放送されたり、バラエティで特番組まれたり。
大好きなTVのどこを見ても死んだリリィが映ってるわけですよ。
もうこれ完全に拷問じゃないですか……。
その結果、彼はTVを嫌いになって封印してしまったのです。
『パピィ!』
幻聴に振り向いても空のソファが。
振り向けたじゃないか…。
なんであの日、あの時、振り向いてあげられなかったのか……。
水野愛は言う。失敗や後悔は次につながると。
次が無い失敗や後悔だってたくさんあるやでぇ……
「まさおじゃないと分かっとるんよ…」
すさまじい自制心で理性を取り戻し、まさお似の少女との決別を決意するパピィ。
まあ、まさおだし、少女じゃねぇんですがw
シーン7 親子の決別 哀しみのシコT
まあどうやらあのシコTは売り切ったのか、↓別のTシャツになってましたねw
最初脳みそ殴られまくってると思ってたら、気が付けば涙腺を電気アンマ状態。
ここでテーマを見事に親子関係に移動してます。これによって性別効果が半減。
もうまさお発覚の事なんか半分くらいトンでましたw
全てのセリフが刺さる。
小山剛志さんの何とも言えない演技力。
悲しみも、諦めも、後悔も混じった自責の念で星川リリィに謝るパピィ。
そして子供ながらに父親を庇おうとするリリィの必死の声。
フランシュシュの6号でありながら、星川リリィでもある揺れ動く声を見事に演じた田中美海さん。
パピィが大好きで、悲しんでいる顔なんか見たくないのです。そのくらい愛しているのです。
ケンカ別れしたと思っていた父親が、本当は自分の事を変わらず愛してくれていて、リリィの死を未だに自責し続けてる事を知ったリリィ。
そんなリリィに「もう来んけん…」と言って立ち去るパピィ。止められないリリィ。
止められないのは父親を忘れようとした自己嫌悪かもしれません。
しかしフランシュシュの6号としての自覚があるから、さくらの心配に対して「全然大丈夫だよ」と答えてしまう。
それが天才子役としての自己制御力の高さが仇になってしまうのかもしれません。
シーン8 To my Dearest誕生
「リリィもさくらちゃんみたいに、何も覚えてない方が良かったのかな?」
これ、12歳が言います?
確かに知らなければ苦しまずに済んだでしょう。(誰?このおっさん。こわい。)と思っただけで。
しかし記憶のないさくらがそれは違うと言うのが深い。
リリィ「なのに……なのに……」
パピィはずっと愛してくれていたのに、自分はその愛を捨てようとしていた。
その自責の念で号泣するリリィ。
全国のゾンビィたちは愛する人とケンカ別れしちゃいかんぞ?
サキ「私らの周りにも悲しんだりしてる人がおるかもしれんな」
さくら「私はなんば忘れとるっちゃろ……」
さりげなく第9話以降の話題に触れてますね。
この時、無言だったゆうぎりは何を思っていたんでしょう?
ゆうぎりの周りの人は確実にあの世に逝ってるでしょうから、彼女にだけ悲しんでくれる人はもう居ないんですよね。
彼女が愛し、もしくは愛された人たちの子孫に会った時、ゆうぎりは何らかの感動をするんでしょうか?
その人たちに先祖の面影を見つけたら、やはり感動するものなんでしょうかね?
愛「答えならもう出てるでしょ?」
純子「あるじゃないですか。私たちだから出来る方法が。」
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!
ここの純愛が尊すぎるんじゃああぁぁ!!
もうプロ組が心強過ぎて負ける気がせぇへん!!
この二人の歌に対する認識や姿勢が出ているシーンです。(突然冷静になる)
ここ割と重要で、第6~7話でアイドル像に関する対立をしていた二人ですけど、歌に関するスタンス、つまりアーティストとしての芯の部分は共通してるって事なんですよ。
アツクナレを通じて和解した二人ですが、そもそも芯の部分では通じ合ってたって演出です。
この時点で残り5分3秒!
おいおい、歌入れる時間あるのかよ、と心配にすらなる。
しかしここからの演出が神がかってましたね。
この間、なんと10秒!!
たった6枚の止め絵と無言、素晴らしいピアノソロで説明しきった演出が素晴らしい。
ここで初めてフランシュシュの曲は巽が作っていたという大切な事実が明かされます。しかもサラッとw
いや、気になってたんですよ。作詞作曲演奏とか、どうしてるんだろう?って。
で、個人的に非常に評価したいのは、巽のシーンで2枚使っている事。
ロメロが寝てしまったことで、巽も徹夜で作曲したという事が伝わります。
そして4枚目で寝てたロメロがスタジオにいる。つまり翌日。
これが私が考察で1日強の出来事だと考えたスピード感でもあります。
パピィだけの招待状に19:00~21:00と書いてありました。
恐らく終了間際でしょう。20時台でこれだけの集客が出来るようになったフランシュシュがすごいですね。
ちなみにステージ上では全員が左腕を上げているので、歌った曲がヨミガエレだと分かります。
ちくしょう、俺たちが第12話で聴く前に佐賀の人たちは先に聴いてたのかよ…ズリィよ…w
あと、ここのガヤで目立つ声でやたら4号推しの女性の声が聞こえますねwこれが河瀬さんの声だったら笑いますがwww
このリリィのかわいさで、もう脳内からまさおの事なんて消えてます。
それにしてもリリィの気づきのきっかけがパピィの足音ってwww
もうパピィ人間じゃないだろwww
あ、こいつらも人間じゃなかった。
シリアスだろうが何だろうが、隙あらば笑える要素をブチこもうとするのがゾンサガ。ちゃんと着地で地面が揺れてるのも酷い(褒め言葉)
そこからのちんちく。泣かせる前にちょっと笑いを入れる高等テクニック。
シーン9 最愛の人へ…
「聞いてください。To my Dearest。」
音楽と歌詞に関しては、こっちで書いてるのでそちらをお読みください。
こちらでは絵を中心に語っていきます。とは言ってもそこまで語る内容はないのですがw
他の回でもそうですが、手描きライブはライブパート専用に別製作部隊が存在します。
この曲のライブパートキーアニメーターは立中順平さん。
ユーリ!!on ICEのスケート作画も担当された、アクションのやべぇ人。デッサンの参考書とかも出してる人。
だからこそ、フランシュシュがこんなにも躍動的に動いて見えるのです。
ただ、この曲の振付自体はモーションアクターが踊ったものを参考にしてます。
でもそこからどの瞬間をキーフレームにするかはその人のセンスなので、やはり立中さんが凄いのです。もちろんそこから原画にした3名のアニメーターさんも。
衣装はリリィだけ特別で、他は全てシンプルにチョーカーカラーだけ。
1日で用意できる限界だったと考えれば納得。
ちなみにこれは私見ですが、この衣装デザインはサブタイトル「ネバーランド」つまり童話のピーターパンを意識してると思います。
まずリリィの服に関してはアレンジが加わっていますが、基本はピーターパンの生まれた国
↑イギリスの民族衣装をベースにしているように見えます。
そして他の服はふわっとした服に翼のレース。これはティンカーベルというか、妖精をイメージしてますね。
ティンカーベルだからと言って、リリィがピーターパンになってないのが良いですねw
おらぼうで再現衣装無かったのが残念だけど、オ・ト・ナの事情でNGなんだろうなぁ……。
アルピノではせめてリリィだけでも再現衣装して欲しいものです。
このサキちゃんのかわいさは異常。
もうね…マジ妖精。
このかわいさを表現できる語彙力のない自分が恨めしい。
そして間奏にはいってこのセリフ。
6号はね。テレビが大好きなの。
これからたくさんテレビに出られるように、頑張るからね。
テレビの前で笑顔になってくれたら嬉しいな。
会いに来てくれたこと、とってもとっても嬉しかった。
絶対、絶対忘れないから!大好きだよ!
CDでは間奏の部分にこのセリフはありません。という事は、ここは完全に歌詞とは独立した部分なのです。
他の歌詞はリリィが言いたかった事ではあるけど、ある程度一般化したもの。でもこのセリフは完全にパピィだけに向かって言ってる事。
それは恐らく、星川リリィが生前に父親に言った(もしくは行動した)事と同じことだと思われます。
セリフ中に大好きが2回出てきます。
リリィはTVが大好きで、パピィが大好き。
だからTVを見ているパピィなんて最強に好きって事。
先ほど私が書いた言葉「TVの中のリリィなんて最強」の裏返しなのです。
それはつまり豪武雄に対して「あなたは間違ってなかったよ。だからもう自分を責めないで。」と伝える子どもとしての言葉でした。
この瞬間はまさにゾンビランドサガが産み出した奇跡だと思います。
もともとここに、リリィがさくらの方を見る演出は無かったそうです。
ただ単に参考映像のダンサーの子がふとさくら役のダンサーと目が合って恥ずかしそうにしただけだそうで。
それを作画の人(立中さん?)が動画を見て(これいいな)と思って絵に反映したとの事。
真面目に踊っている子(リアルに小学生らしい)がふと見せた仕草。
それにちゃんと気が付いた大人が、それをスルーしないで良い方向に採用した事。
しかもそれがセリフの直後であった事。
どれが欠けてもこの神演出は起こらなかった。
これは第8話のテーマに通じるものがありますね。
子どもの一瞬の視線を大人が見逃さなかったから起きた奇跡。
少し困ったような、恥ずかしそうな表情でさくらの方を見るリリィ。
それを優しい笑顔で返すさくら。
(ねえ、さくらちゃん。ちゃんとパピィに伝わったかな?)
(大丈夫だよ。ちゃんと伝わっとるけん安心して。)
そんな心のやり取りが伝わるような一瞬。
しかもここは曲が盛り上がるんだよなぁ…
こんなん泣くに決まってますやん…
と思うだろ?
信じられるか…?
ここからさらにもう一段盛り上がるんだぜ?
初めて聞いた時は「あなたのいた世界、あなたのいない未来」がピークだと思ってました。
そこからのジャンジャンジャン♪で次があるとは思ってなかった。だからこそ完全にやられた。
しかもこの力強く踏みしめるステップがいい!!
これはリリィの中での区切りであり、独り立ちの意思表示でもあると私は思うのね。
今までリリィは家族を捨てパピィを忘れる事で独り立ちしようとしてた。
でももう違う。
パピィをちゃんと受け入れつつ、6号として豪武雄に受け入れてもらいつつ、新しい家族(フランシュシュ)で生きていく決意をした踏みしめだと思います。
か~ら~の~
思い出ボム投下
視聴者の涙腺を完膚なきまでに破壊しようとする
製作陣の確固たる意志を感じる(確信)
この状況で昔の幸せな記憶シーンを出すとかズルすぎんだろ……。
そんな雑な素人演出で視聴者をダマせると思ったら監督失格だ!(号泣しながら)
いやぁ、普段から初見でもリモコンで再生しちゃ止め、巻き戻しては止めながら見る私ですが、第8話初見時、特に歌が始まってからは一度も止めませんでした。
なぜなら、どうせ涙で見えないの分かってましたからwww
(これ、絶対何度も見て慣れないとまともに分析できないヤツや……)
そう思って流してましたけど、実際考察が出来るくらいに冷静に見れるようになったのってたぶん10周目以降くらいじゃないかなぁw
監督ありがとう……ありがとう…。
特にこのシーンはクるのよ。
二人で餃子作ってるんだけど、手元をよく見ると、リリィが自分の手くらいの大きさの餃子作ってて、パピィが作ってるのはもっと小さいのやつなのね。
つまり、リリィはパピィのために餃子を作ってて、パピィはリリィのために作ってるんですよ。
これは先ほどの「お互いがお互いを愛していた」というメタファーでもあると思うんです。
リリィの餃子はキレイに沢山作られている
→純粋なパピィへのたくさんの愛。
パピィの餃子は形が崩れて上手くできない
→本気だったけどリリィへの愛が歪(いびつ)だった。
でもそれをリリィは笑っていた
→パピィの事を最初から許していた。その愛が本物だと分かってたから。
そんな暗喩に思えて仕方ないのです!
で、そう思いついたらまた涙腺破壊されて見れなくなるという悪循環w
絶対、製作者に聞くと「(そんな意図)ないです」って言われるパターンだろうけどw
きっとこの後、リリィはパピィと一緒にぐっちゃぐちゃの餃子をすっごく楽しそうに食べてたんだろうなぁ、と想像するだけで泣ける。
初見時の私はもう、ただただ気持ち悪かったと思いますよ。
もう嗚咽なのか笑ってるのか分からない状態w
だからサイズで笑わせにくるのやめーやwww
なのに幸せそうなんだから……。
この流れ星の解釈は、マミィの笑顔だと私は思っています。
リリィは「マミィはお星さまになって空から見ててくれるし」(09:24)と言っているのでね。
そりゃ子どもと旦那を残して死んだ妻としては、ただでさえ気が気じゃないのに、残った子どもは過労死して、旦那は自暴自棄なんてなったら、死んでる場合じゃねぇ!!w
ゾンビィだけど復活して、パピィは以前の自分を取り戻せたのなら、やっと安心して散れるってなもんです。
また逢えたら ちゃんと褒めてね
もう何も言うまい。
これ以上無いくらいにやりきった。
MAPPAは最高の第8話を作った。
シーン10 本当の主役
って思うじゃん?(2回目)
残り32秒でさらに殴りかかってくるスタイル。
やめて!もう私たちの涙腺のHPはゼロよ!
アバンでは雨または曇りだった佐賀の天気が快晴に。
万事が上手く収まって、明るくなったという比喩ですね。
ちなみにチャラ男がPCで死ぬほどダサいフランシュシュのHPを見てますが、彼も656広場に来てたのかな?
これで「捨てときま~す」とか言っておいて、ちゃっかり来てたらかわいいですがw
どこまでドラ鳥推しなんだw
第5話で撮影したCMの設定が第6話・第8話でしっかりと生かされているのが素晴らしいと思います。
いやぁ、まさかドラ鳥社長の有浦さんもここまで全面推ししてもらえるとは思ってなかったでしょう。
こうしてTVで笑顔になって欲しいという語りが回収されるわけです。
そしてパピィの笑顔で終わり。
つまり今回の主人公は豪武雄だったんです。
リリィ回と見せかけておいて、パピィ回。
落ち込んでいた1人の佐賀県民を、フランシュシュが歌と踊りで笑顔を届ける話だったんです。
考えてみれば全話の中で最もアイドルとしての仕事をしたのがこの回です。
第7話のラストで泣きじゃくるさくらを「アイドルは笑顔を届けるものですよ」という純愛のアイドル像を、次回に別の形で達成する上手さ。
1:最初はリリィまさお問題から始まったのに
2:いつのまにやら親子愛がテーマにされてて
3:最後はアイドルの力で解決される。
このように論点をスムーズに変えていく事によって、本来大問題だったはずの「リリィの正体がまさお?!」という衝撃の事実から私たちの視線を見事に逸らさせたのですよw
リリィはただの天使だったわwという事実と、感動の爆弾低気圧よって「まさお」が興味の中心から外れ、結果的に私たちは思いのほか普通に受け入れられたのでしょう。
天使に性別はないからね!w
これがAパート冒頭に書いていた「脚本の力」による論点ズラし大成功例だと私は思ったのです。
もし、これ以外の話であったら、間違いなくゾンサガは炎上。リリィの人気はおろか、ゾンサガファン自体も半減してたんじゃないかと思いますw
次回予告
サキです!
次回、ゾンビランドサガ第9話!
一度は尽きたこの命 なんの因果か蘇り
歌い踊るが運命なら 親友への想いを胸に秘め
貫くまでよ 己のSAGA
チッ、なげーよ!!
温度差で風邪をひきそうですw
しかもサブタイトル言うだけで終わるという斬新さ。
それでは次回、マガジン回でお会いしましょう。
……チッ、なげーよ!!w
(↑自業自得)