おっさん 『カレーメシ』を味わう
うん、ごめん。
CMの方なんだ。
実はおっさんカレーメシ食べたことなくて、今度のコラボ商品が届いたら人生初カレーメシなんだ。
ま、まあほら、コラボってそういう未開拓の客層に商品を知ってもらうのが目的だから、正しい事なんだよ(震え声
実際、おつまみギャラリー伊万里@小島食品工業さんの古伊万里浪漫はゾンサガで知ってから今や普通にリピーターになってるから、そういう意味では正しく佐賀に貢献出来ているのではないかと。
というわけで、本編ばりに根掘り葉掘り、動画の方を見ていくよ!
全体コンセプトについて
全体コンセプトを表すのこ一枚絵。
こちらが今回の新デザインについてですが、個人的には一つだけ不満があります。
まず衣装デザインですが、かわいいと思います
まさに小学生並の感想w
なんだろうなぁ、この変に媚びないのにかわいくてセクシーな感じ。さすが深川さんのデザインといった感じです。(でも愛の太ももはエッチだと思います!)
ただ、前述の一つだけの不満点があるとすると、フランシュシュの衣装デザインに入っている数字要素が見当たらないのです。(むしろ入っている方が少ないけど)
フランシュシュの衣装は原則、本人のイメージカラーもしくは、番号を表す何らかのアイテムがあります。
どちらかが満たされていればOKなのでしょうが、個人的にはどちらも満たしている方が完全デザイン、片方だと簡易デザインのように思っています。
本編だとアツクナレの衣装とアルピノ衣装がそうでしたね。
10月26日追記:アツクナレ衣装には数字要素無いです…
で、基本的にコラボイラストで数字要素って無いのがほとんどで、ZKカフェコラボのネクタイのラインくらいでしょうか。
せっかくの日清との大型コラボですので、完全デザインでやって欲しかったなぁ、と思ったり。もし「おいおっさん、てめぇ数字要素見落としてやがるぜ!」という方がいらっしゃいましたら、コメントで教えてください。
そして 個人的にもう一つの評価ポイントは
ゾンサガらしさを追求した安易な妥協の無い表現
です!
確かに服装はインドの民族衣装っぽさを出しつつ、女神っぽさ(深川可純さん談)を取り入れたデザインは美麗で良い。
しかし一番の注目ポイントはその表情なのです。
公式サイトで各キャラのアップ画像を確認できるのですが、誰一人笑顔じゃないw
みんな眉が吊り上ってますからねw
アイドル×コラボ=笑顔 という安易な選択をしないのが素晴らしい。
それはゾンサガが決してかわいさで媚びたアイドルアニメとしてヒットしたわけではないという矜持にもおもえます。
楽曲について
音楽
そしてもう一つの評価ポイントが
カレー=インド
という安易な選択をしなかった事でしょう。
歌詞にも音楽にも安易なインド要素を入れずに、むしろキャラの表情やポーズを意識した正々堂々なる完璧なバラードにしたのが素晴らしい。
とは言え、実は楽曲は単なる流用で、恐らく11月27日に発売される新曲2曲のうちの1曲。その歌詞を変えたものでしょうwだからこそ(カレーメシver.)という表記がされているわけで。
音楽としてはこれぞフランシュシュって感じやんか!というハイクオリティな内容で、何回聞いても良い。
ちなみに作詞作曲は古屋真さんと加藤裕介さんの徒花ネクロマンシーコンビ。
これが名曲にならないはずがない。
個人的にはおそらく本家verではAメロのリピートが復活してるのではないかな?予想。
歌詞
これ、歴代全てのカレーメシのCMの中で、一番カレーメシの事を真面目に説明してますよね?w(というか歴代の本家CMが酷い)
華麗なる進化の果てにカレーは辿り着いた
こんな今時子どもでも言わないだろうダジャレ歌詞。
しかしそれを純子に歌わせるという名采配。
純子なら許す。
評価ポイントは俳句の一物仕立て(いちぶつじたて)にも通ずる、カレーメシ以外の事に一切言及しない清々しさ。
普通さ、コラボって言ったらお互いWinWinになるようにするじゃん?
フランシュシュとしては完全に裏方に回って全力で商品の説明をするあたりが、まさにゾンビランドサガという作品のコンセプトに通じるものがあります。
歌唱
普段からフランシュシュの歌はリピートしてますが、やはり新規の歌声は嬉しいものです。
そしてやっぱり思ったこと。
私はゾンビランドサガも好きだし、フランシュシュの各人も好きだけど、
何よりもフランシュシュ全員の声のバランスが大好き
なんだなぁ、と思いました。
全員の声が交じり合った時の何とも言えない声質がほんとにオンリーワンな感じ。
そして思ったのが、フランシュシュがフランシュシュたりえる個性を出せる重要なポイントの声って純子とゆうぎりなんじゃないかな。
それにしても全員が良い声で真面目に歌ってる歌詞がこれだと思うと笑えますw
ぜひいつか、ライブでも本家に一瞬混ぜて歌っていただきたいものです。
最後に一つだけ文句を言わせてくれ。
こっち先に聴いて歌詞覚えたら、本来のver,聞いた時にカレーメシverの方が出るだろうが!!
出すなら本家出した後にしろよ!w
リリックMVについて
制作:烏屋茶房さんという方が素材を使ってMVを作ってくれています。
え、なにこの雑コラ…(笑)
ではなくて、ある意味正しいのです。
デザインの深川さんが「必殺技を出す感じのポーズにしました。ラスボスであるカレーメシくんが現れたときのイメージです」と公言してますのでw
やはりラスボスたるもの、曇天から両腕を広げて降りてくるものなのです!
他も良く作られているのですが、一言だけ言わせてくれ。
01:38のところのリリィの「グルグルと~」のところは、
ここでしょうw
突然おっさん2人が乱入して怒るゾンサガファンはいませんから!
30秒ver
そして完全CM形式で作られた30秒バージョンを味わっていきましょう。
1年ぶりの動くフランシュシュに、おっさんは正座してコマ送りで見ます。(病気)
いやだってさ、コラボって聞いてたけどそんなに期待してないじゃん?普通。
誰が完全描き下ろしのフルアニメーションで来ると思う?
さすが日清さん!金持ってる!(笑)
そして主要スタッフはもちろん本編オリジナルスタッフ
監督はもちろん境宗久さん。
キャラデザ・総作監は深川可純さん。第4・12話でも総作監されてますね。
これ、実質12.7話じゃね?w
というわけで恒例の考察が始まるよ~
揺れません(絶望)
いやまぁ、さくらのおっぱいが揺れたのって第1話だけですけどねw
それはともかく、ここで大事なのはちゃんと生命線が無いことですwさすがオリジナルスタッフはそんな初歩的なミスはしません。
ちなみにしっかりと肉体が軋むSEも忘れていないあたり、ゾンサガ側の本気も受け取れます。
実際、ゾンビィやら死体やらって、普通なら食品CMで敬遠されがちなものなんです。
一応死んでるけど肉とか内臓とかはみ出してないフランシュシュだからこそ可能だったコラボであり、日清の懐の深さを感じさせますw
ここでいきなり歴史的な話。
カレーメシの前身である「カップカレーライス」が発売されたのは2013年なので、2011年没のリリィですら「お湯をかけるだけで作れるご飯もの」の存在は知らないはずですが、ゆうぎりさんを除いて全員が普通に馴染んでいる演出。
もっともゆうぎりからすれば、現在の食糧事情のほとんどが未知の世界でしょうけどw
しかし1つだけ別の事情がある。実は平安時代から糒(ほしい)という超乾燥米は存在しているのです。水に戻すだけで普通に食せる米になる糒は、現代人よりもゆうぎりの方が知っている可能性が高いのです。
だからもしアルファ米を見た時に、ゆうぎりなら「ああ、糒でありんすか」と普通に受け入れるでしょう。
どう見ても実写だこれ。
これに関しては日清側のこだわりでしょう。カップに関しては印刷ラベルデータを元にテクスチャ(3DCG)化したもので、中身は完全に写真。
恐らく理由としては食品商品としてイラストで描かれたら、どんなに美味しそうに見えても本当の商品ではなくなるので、コメントで(映像はイメージです)と表記しないといけないはず。
しかしそうなると一気に商品の信憑性が落ちる。ただでさえ「え?実際はシャバシャバのカレー風味なんちゃうん」と懐疑されやすい商品なのに、イメージなんて言われたら、やっぱり怖い。(実は私が今まで一度も手を出したことなかったのもそこなんです)
その点において、単なるオタク釣りのコラボではなく、日清が本気でカレーメシを売り込もうとする意気込みを感じられますね。
ゾンサガファンならもはや日常光景のテーブル周辺。
普通の食品CMなら清潔感と明るさを重要視するのに、死体+暗い部屋。でもこれがゾンサガ。
ちなみに時計が12時3分ですが、カレーメシは5分+信じてかき回す時間が必要ですのでご注意をw
この配置はToMyDearestの作詞シーンに近い配置ですが、サキとゆうぎりの位置が逆です。
しかしもちろん配置には理由があって、TMDの時はリリィが主役なのでリリィを中央に配置せざるをえない。そうなると、さくらサキペアと、ゆうぎりリリィペアを崩さずに配置できるのはこれしかない。
でもCMでさくらが主役であるのなら、この2ペアを崩さずに配置できるのはこれしかないのです。ゾンビランドサガは全体を通して割とカップリングを大事にしてる事に気が付きますね。
それにしてもロメロはリアルverでいいのか?w
そして一口食べれば口の中に広がるインドだと思った?
残念、佐賀県の有田ポーセリンパークでした!
はい、ここがゾンサガクオリティですよ?
ここで安易にタージマハルとかじゃなくて、あくまでも佐賀県とのコラボを徹底するあたりがゾンサガのゾンサガらしさなのです。
ダンス中のコンビネーションとしては有りですが、愛・リリィ・たえの3人のショットって珍しいですね。
地味に手をヒラヒラさせながら上げていくのがしっかりと描かれています。位置固定でヒラヒラしてるだけでも、撮影で巧く左右に揺らせば踊ってるように見えるのに、わざわざリピート無しで描くあたりがMAPPAらしい手間のかけ方ですw
たえちゃんが後ろでうろうろとフリーダム。カップヌードル。
このシーンで分かる事とはなんでしょう?
答えは、今回のダンスは振付師の管轄外であろう事です。
本編ではダンスシーンは全て
プロの振付師が振付を考える⇒実際にダンサーがモーションキャプチャーで踊る⇒3DCG化、もしくはそこからトレースで手描き
の過程を経ていました。
しかし今回のCMはそれをカットして絵コンテから直にダンスを描いているようですね。
え?なんでそんな事、知ったように断言するのかって?
だって3人の顔と腕の角度が一緒なんて、本編で一度だってありましたか?w
この腕の角度一つにとっても個性が出るのがゾンサガクオリティ。
それが無いという事は、きっとそういう事なのです。
でも手首から先だけ、ちょっと違う。サキだけに。
あ、悪いとか言ってるわけじゃないですよ?
そんな一瞬のために振付師もダンサーさんも呼ばれても困るでしょうし、さすがにそこに金をかけるのは違うかとw
そして信じて?混ぜるたえちゃん。
これもしっかりと設定になっています。よく考えると、CM中にたえちゃんだけカレーメシ食べれてないんですよねw(かわいそう)
しかし、彼女だけが踊ってないのは、カレーメシを食べてない彼女だけはこの謎空間にトリップできないのです。
他の6人は食べてしまったばかりにカレーメシ君時空に引きずり込まれてしまったんでしょうw
一人だけ現実に取り残されたたえちゃんだけが、リリィによく混ぜなきゃ!と言われた通りに混ぜ続けている…健気。
気付かない人は何の絵かと思うでしょうが、このじゃすてぃす♪のかわいらしい声は、方言監修でありあのかわいい司会のお姉さん
でもある藤野真梨亜さんなのです。よく採用した!
つまりこれは今後Rも彼女が方言監修スタッフとして残る事と、司会のお姉さんが2期にも登場する可能性を示唆してるのです!(願望)
さくら「カレーと言えば!」
この振り返るだけでも良いのに「スプーンで一押し」という細かいアクションが良いですね。こういう所に監督のセンスが出るんだと思います。
そして最後のキメ。この並びはステージ上を意識してますね。
ヨミガエレや目覚めリターナーでもそうですけど、純愛でさくらを挟むと、なぜか必ずサキは愛側に行く法則があるんですw
ただ、純子サイドはリリィ・ゆうぎりの並びになるのが普通で、リリィが端になるのは珍しいかな?
普通はサキの隣にたえちゃんが来るから、全員の身長バランス的に反対側を高身長のゆうぎりにしてバランスを取るようです。
しかし今回はたえちゃんが座っているから、リリィで身長を低くしてバランスをとっているのかもしれません。
じゃ、いつものゆうぎり・リリィ・純子の並びだったらバランス取れるのかよ?って話ですが、その反対側はサキ。みなさん、後ろのポニーテールで騙されていますが、フランシュシュで2番目に身長が低いのはサキですよ?w
主役を食う(物理)
はい、これは第5話ドライブイン鳥のコッコさんのセルフパロディですねw
よ~い、大丈夫だ、たえちゃん!そいつは食っていいやつだ!
というか、たえちゃんが頑張って混ぜてるカレーメシを奪う外道(カレーメシ君)なんか食べてしまえ!
そしてかわいいverのロメロがコラボ相手のロゴを駆け上がっていく。
これはロメロもカレーメシに喰い付こうとしているんでしょうかね?
以上、30秒verで気付いたところでした。
本編後継としての正当性は?
ちなみに途中で「ゆうぎりさんを除いて全員が普通に馴染んでいる演出」と書きました。
もし、この一連のコラボが本当にゾンサガ世界の現実時間として経過しているとすると、興味深い点が発生するのです。
コラボ公式HPの巽日記に書かれている事は、公式に存在した事実とします。
日記の7月27日、おらぼうLiveの日に本当にアルピノでカレーメシコラボが発表されたので、あの日のゾンサガ世界でもアルピノでフランシュシュのライブがあったのです。
つまり、このCMはゾンサガ世界において本当に作られて、放送されたという事になります。
待てよ?という事はフランシュシュのメンバー、おもいっきりゾンビィ姿を全国放送しているって事だよな?w
まさか有田ポーセリンパークのシーンだけがCMじゃないでしょ?前の食べるまでのシーン込みでCMとして成立してるんですから。
おいおい大丈夫かよ…という心配に対して、奇しくももう一つの公式イベントが神がかったサポートをしてくれているのです!
公式に第12.5話と銘打たれたイベント「ゾンビランドサガ展」
こちらの設定で、
ゾンビィバレを回避するためにこれはゾンビィペイントですよ!と先手を打つ設定があるのです。
つまり、その設定に便乗してCMの方でもゾンビィメイク系アイドルという存在を打ち出していこうとすれば、彼女たちのゾンビィ丸出しなシーンも納得できるのです。
誰得なジャンルかもしれませんが
普通の人たちには人間メイクの方が本来のフランシュシュで、カレーメシCMの方はそのイベント宣伝も兼ねたゾンビィメイクだという認識にしてしまえば問題ないのです。
つまりカレーメシコラボとゾンビランドサガ展は、ちゃんと世界観を共有する一つの事象として成立するかもしれません。
むしろこの2つがセットで12.5話となり、第2期でのゾンビィバレイベントを未然に防いでしまおうとしているのだとしたら、境宗久監督の反則スレスレのファインプレイに脱帽せざるを得ませんw
第2期で何の説明もなく、普通にゾンビィ姿で一般人の前にいられたら、つまりはそういう事でしょうw
という訳で、このサイトでは2つのイベントをゾンサガ世界における事実として扱ってみますねw
…てか、このページを更新する日が来るとは思わなかったよwww
以上、おっさんがカレーメシ(のフランシュシュCM)を味わい尽くすコーナーでございました。
なお本物のカレーメシの実食は、コラボ商品が届いたら食べてみますので、もうしばらくお待ちくださいw