おっさん 『グッドモーニング アゲイン SAGA』を語る Bパート
長かった本編考察も今回が最後かぁ…と思うと感慨深いものがありますw
とは言っても、Bパートはほとんどライブシーンなのでそこまで書くことは無いと思いますが、最後を名残惜しみながら行きましょう!
Bパート アイキャッチ
佐賀とは言いつつ、やはり唐津をメインにしてるんだなぁ、とw
唐津湾に面した川辺の突端に作られた周囲を海と川で囲まれた珍しい立地の城。
かわいい(真理)
よ~く見ると愛だけマイク使ってますね。何の歌なんでしょうか?
いつか、このダンスの曲が披露されるといいなぁ…。
【9月2日追記】
コメントでSKK様よりご指摘いただきました!
あ、言われてみれば確かに目覚めRETURNERのAメロの振付ですわw
「憧れたのはいつの頃の夢?」の愛が歌ってる部分です。
円形になってるだけで分からなくなるなんて私もまだまだにわかゾンビィですわ……
SKK様、本当にありがとうございました!
シーン3 雪のアルピノ ライブ前
はい、後ろの鏡は割れてますねぇ。当たり前だけどw
でも恐らく巽はそれを怒らなかったんでしょう。
経緯を聞いたとしても、サキは絶対に「私が割った」と言い張るでしょうな。
ちなみにスタジオの鏡ってそれなりに高いですw
たぶん実際には1m間隔くらいで貼り合わせてるんだろうけど、絵的に縦線を省略してるんですよね。
1枚5万くらいだとしても50万くらいかかるんじゃ?
もしこのサイズを継ぎ目なしの1枚鏡にしたら何百万かかるのやらw
それでも巽が怒らないのは、たぶんそんなもんでさくらが元に戻ってくれるのなら安いもんだと思ったのかもしれませんねw
変な所で理不尽なくせに、肝心な時に異常に理性的なのが巽幸太郎という男。
大古場「佐賀史上最大の降雪量だとよ。」
犬走 「バスも運休してしもうたごたです。持っとらんなぁ、あの子らも。」
その答えがこれである。
フランシュシュが今まで築いてきた人間関係がこれ。
確かにあの子たちは持っていない。
でも他の持ってる人たちが持ち寄って集まればいい。
お互いに支え合うのがフランシュシュなんだからね。
それがゾンサガの出した佐賀の答えなのかもしれないね。
佐賀だけじゃどうしようもない。だから佐賀を好きになってもらって来てもらう。
それがあの日のアルピノでした。
放送リアルタイムで感想を書いてなくて良かったと思ったw
あの当時と今だと、この1枚に思う気持ちが全然違う!
今の私たちにとってはアニメの中の出来事じゃなくて、あの日のステージだからねぇ。
ここでさくらも参加していたアイアンフリルのライブ以降、つまり10年ぶりにライブ会場として使われる事を言ってます。
どうして人気絶頂のアイアンフリルがアルピノだったのか、その経緯は気になるところですねw
え、なんでかって?……だってお世辞にもライブ向きな箱じゃないんですものwww
正直、アルピノおらぼうは音響環境が悪くてリアルフランシュシュのみなさん、ちょっと歌いにくそうだったから…。
ここの愛のネクタイ、角度のせいなのか描きミスと見るべきか、ちょっと違ってます。(あとで円盤修正されてるか確認しますね)
まあ、みなさん気付いているでしょうが、アルピノ衣装のコンセプトの1つとしてネクタイの結び方が個人番号とカラーにリンクされてます。
さくらは濃いピンクのストレートタイ1本。
サキはオレンジのクロスタイで2本。
愛は蝶々結びの変則で右1つ左2つの3つ輪。
純子はアッシュの輪2つと足2つの4つ。角度はおしゃれ。
ゆうぎりは朱色の和の組みひもで、輪が3つの足が2本で5。
ただ、リリィだけが分かりにくいんですよね。
スタンダードな蝶々結びっぽく見えるんですけど、恐らく実際には二重に蝶々結びをして、輪が4つの足が2本の6になってるはずなんです。
3Dモデリングでも明確に見えるショットが無かった…。
どうでもいいですけど、ここで吉野警官がちゃんと「こんこ」って言ってるのが良いw
ほとんどの人が「こんこん」って歌いますけど、歌詞として正しいのはこんこで止めるやつ。
語源的には諸説あって「来む来む」だとするとこんこんで正しいじゃねーか!ってなっちゃいますけどw
ここのシーン好きだなぁ。
今までの登場したモブたちが一堂に会している感じ。ボスラッシュならぬザコラッシュ?w(失礼)
唐津駅前の古参幼女先輩もいる。
さあ、ライブ開始!
シーン4 ヨミガエレ
イントロのこのシーン、ちょっと面白いのが右側の3人と左側の3人の脚の運びが微妙に違うという部分。
振付の指定じゃないとは思うんだけど、やっぱり広がる時に右足を軸にするのと左足を軸にするのでは距離変わるんでしょうね。
この一瞬の判断の速さがサキちゃんマジリーダー。
先ほどの鏡のシーンでもさくらの心が動く前に粉砕して事態を変えた。
このシーンでも瞬時に流れを戻すことによって、ハプニングをハプニングで失くしたわけです。
しかし、アイドル経験も舞台経験も無いただの度胸の化身のヤンキーがこれが出来るのは、サキが天性のパフォーマーだという事でしょうね。
そして純子→リリィ→ゆうぎりとリレーして最後のこのウィンク。ステキすぎてたまらん。
この時のゆうぎりの心は何だったのかなぁ。
(大丈夫でありんすよ)なのか(気にせんでおくんなし)なのか。もしかしたら(楽しいでありんすな)かもしれないねぇ。
だってあのスタジオの時点でゆうぎりは破壊的大失敗すら覚悟してたと思うんだよね。だってそれでもやりたいって言ったのはゆうぎり本人なんだから。
だからゆうぎりにとってはこの程度は余裕で予想の範囲内。だから悲劇を悲しむんじゃなくて、悲劇を楽しめばいい。そのくらいの覚悟はしてそうです。
事故組とは違ってゆうぎりとサキは自分の意志で死んでるから覚悟の度合いが違うw
サキが夕霧を姉さんと呼ぶのは、ヤンキーの本能的に、こいつの方が上だと悟っているからかもしんないねwww
このシーンで愛が舞台奥側を見ているのが細かくて素晴らしい。
歌は続けつつ、1話からの眼球だけで見る設定を上手く生かして、しっかりとステージの状態をチェックしています。
動体視力も眼球移動もこの最終回のための伏線だとしたら、スタッフのちょっと頭おかしいんじゃないの?ってくらいの用意周到さに感動すらしますねw
崩れる瞬間。ゆうぎりだけ全く首すら動かしてない…。
まあ、たえちゃんはいつも通りってだけなんですけどねw
そしてみなさんも感動したと思いますが、崩れた衝撃でバランスを崩したリリィを純愛が瞬時に手を貸して、次の瞬間には何事も無かったように振付を続行するシーン。
初めて気が付いた時に「尊いっ!!」と仰け反りましたw(ちなみに初見時は気付けなかった…)
ここもモーションキャプチャーで作った部分でしょうが、この段階でその演出を入れようと思った監督?演出?はヤバいですよ。
ここで衝撃が来ます、全員よろけます。だったら普通の演出。
その衝撃の瞬間にフランシュシュだったらどうするか?の演技を考えた結果が、後ろ3人の行動だとしたらねぇ。
ここが誰の提案でどのタイミングで決まってたのかは、ぜひ監督に聞きたいです。
ゾンサガのモーションアクターさんの場合は、そこ発信で提案される可能性を否定できないくらいにキャラの特性を掴んでるんだよなぁ…
そして愛ちゃんの(後ろ下がって!)の合図。
初見で気付かなかったけど、2~3回目で(あ!これ振付じゃなくて、そういう合図か!!)と分かった時にドラ鳥肌立ちましたよ。
セットが崩れる瞬間の0.5秒ほどの瞬間。一瞬で白煙に包まれるから気付きにくいですが、引きの絵だからてっきりCGかと思いきや、なぜかここは手描きなんですよねw
つまりモーションの時にはここは収録されてなかったんでしょう。後の演出で変わったシーンなのかも。
15:22~
ここからはもう正座して何度でも見ろ!w
いやまぁ、それだと怒られそうなので私の妄想をいくつか。
巽の手拍子
速度としてはBPM40 倍でも80。
ちなみにBPMはBeat Per Minuteの事で、要はテンポ。
しかし、ヨミガエレはBPM100。
合いませんよね?
つまり、巽は歌が続けられるようにリズムを取っていたわけではないんです!
では何をしていたのか? 私はこう考えました。
心の心臓マッサージ
…ちょっと何言ってるか分かりませんね。
だいたい平均的な女性の心拍数は平常時で65~75。
つまり巽の手拍子は心臓の鼓動に近いんです。
心の止まったさくらに、心臓の止まったゾンビィに、
心を取り戻せ、心臓は動いてなくても『生きる』事はできる、
と巽が送った脈動と解釈するのが正しいのではないかな?
まあ、そのおかげで復帰の愛・サキ・純子は(テンポとりづれぇ!)と迷惑だったかもしれませんがw
余談ですが、心臓マッサージに最適と言われているのはBPM100。
ヨミガエレと同じ速さなんです!
何度でも何度でも立ち上がれ
〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇
↑この感覚で押す感じですね。
初めてヨミガエレを聞いた時に(テンポ速いなぁ…)と感じたのですが、もし、作曲の浅利進吾さんが、この知識を元にこの妙に速い曲を作ったのだとしたら、神です。
これから先、ヨミガエレが人の命を蘇らせる日も来るでしょう。
いいか!全国のゾンビィども!
ど~しても心臓マッサージをしなければならない場面に出くわしたら、ヨミガエレを絶唱しながらするんだ!
志半ばで人生を終える少女を助けられるかもしれない!(おっさんでもBBAでもしろ)
ちなみにAEDと心臓マッサージは別物だから注意な!
以上、余談でしたw
で、巽の鼓動から復活が始まります。
もうね、RPGのラスボス戦イベントかな?という熱さ。
愛→サキ→純子→リリィ・ゆうぎり
最初の3人が第2話でブチギレラップの標的だったのが感慨深いですね。
あの時、止まっていた3人に喝を入れたさくらが、今度はその3人から静かな喝を受ける。
熱いっ!!(号泣)
もうね、初見から10回見るくらいまで号泣でした。さすがに100回見たら泣かなくなりましたが。
みんなが笑顔でさくらを待っている。さくらを急かせるわけでもなく。
「大丈夫、信じて待ってよう」(第10話09:55)
「私たちが出来るのは、最大限良いパフォーマンスをする事だけ」(12:37)
どちらも愛のセリフです。
愛って目立たないところで大切な役割を果たしてるんですよね。
そして、さくらの心はこの一言で火が付く。
「想いに応えろ、さくら。」
この時のさくらの言い方!
めっちゃ良くありません?
宮野さんの演技力爆発。
絶妙な復活のタイミングと意義
いつさくらの記憶が復活するんだろうと、第11話からやきもきしながら待っていた訳ですが、ここか…とその深さに驚嘆。
さくらの根本的な問題から逃げずに対処するためには、失敗→復活→成功という成功体験をさせないといけないんですよね。
という事は、本番中にしかそれは実行できない。
そしてさくら自身が辛い過去と向き合って、それを自力で乗り越えないといけない。
という事は、死後の記憶を取り戻してから復活したら、効果は半減。死後の成功体験に頼っちゃうことになる。
だからこそ、この瞬間まで記憶は戻らなかったんだなぁ。
こうしてさくらは生前のトラウマを自力で乗り越えた!
…ゾンサガの根幹って、少年マンガの熱さだよなぁw
記憶の復活は克服したご褒美程度でいいんです。
忘れちゃいけない演出
ここを描いたゾンサガの素晴らしさよ!
普通のアニメならご都合主義的に音が鳴るでしょう。
しかし、これは奇跡でもなんでもない。裏方スタッフの神がかった仕事っぷりの。愛の言う、最大限のパフォーマンスを出した実力なのです!
正直、ここでも泣く。こういう仕事が出来るおっさんになりたい。おっさんにはなっちゃった。
14:40で中止しようとしたミキサーさんは巽に止められて、そこで覚悟を決めたんだと思う。何があってもこれを成功させるんだ!と。
そして崩れてから、全てのラインの接続を確認するおっさんや、照明を確認する人、そして曲のキリの良い、ポン出しが出来るところまで曲の頭出しをしていたミキサーさん。時間にして2分ほど。
あの暗い静かなステージの裏を暗躍してたと思うとすさまじい。
ちなみにアカペラ中はみんなマイク持って歌ってるけど、実際にはスピーカーからは声が出てない状況のはずです。
まあ、あんな静かなホールですから、地声だけでもけっこう通ります。
マイクは無線でしたから、そこは救いでしたね。
正直、2期以降もライブのスタッフはこの人たちに任せたいほどの仕事っぷりですw
もう一つの演出が巽の手拍子が鳴り続けていた事。
これによって、さくらの復活がご都合主義的なものではなく、考え、悩み、答えを出した生きた時間となったのです。
普通のアニメなら回想部分とかは0秒とするでしょう。
でも15:51~17:28の間、ず~っと鳴りつづけている。
1分23秒。胃が痛くなるほどの長い時間。
信じて叩き続けた巽も、待ち続けたフランシュシュも、観客も、みんなすごい。
もうここから先は全部すごいから、何度でも何度でも繰り返せw
さくらの表情の変化も細かくて良い。
間奏の記憶の復活も良い。
ただ、何か所か特筆したいところもある。
ここの振付、復活の後光を背に、さくらの腕に合わせて6人が上下するのは、不死鳥の羽ばたきです。6人がさくらの翼となって飛び立つ。
この振付考えた人すごいわぁ。
てか、間奏の動きは全部好き。まあ、それ以外も全部好きなんだけどさw
12秒
今まで、CGのライブでもカメラが寄ってるところは手描きでしたよね。
でもこの12秒間はCGそのままなんですよ。
で、全く違和感が無い。近めのCGに違和感なく12秒もの間、ずっと見続けられたのは驚きでした。
それは表情の細かさや、リップシンクの豊かさ、そしてライブ映像そのままのカメラ追尾振れ表現の成せる技ですね。
たぶん、ものすごく面倒なシーンだと思うんですよ。でもそこまで手をかければ、CGでも手描きに近い事は出来るんだなぁ、とも感じました。
ヨミガエレ~~~~!×2
ここもThe モーションキャプチャー!って強みを生かした演技ですね。
これ手描きだとめちゃくちゃしんどいでしょう。
でも7人の個性をしっかりと把握してるアクターさんが演技をしてくれているおかげで、本当にフランシュシュが生き生きと動いています。
シーン5 アンコール ~ Flagをはためかせろ
もう残されたシーンは舞台裏と1曲だけです。
でもね、ここに関してはもう言う事ないかな、とw
だって全てが元あるべきフランシュシュの姿ってだけだから。
巽「これっぽっちも佐賀を救っとらんからな!」
はい、その通りです。これは第一歩です。
でもその第一歩が復讐(リベンジ)となるとは、あの時の私たちは知る由も無かった……。
音楽解説のFlagをはためかせろでも書きましたけど、このシーンはもうゾンサガ本編ではない部分でもあります。
そう言えば↑で
P.S. 2期前にオリジナル新曲アルバムなんて出しちゃってもいいのよ?
って書きましたけど、本当に出ますねw
フル新曲じゃないけど、2曲だけ。
まぁ特殊EDとして見るべきでしょう。
ただひたすらに良い歌と歌詞、個性的なフランシュシュの踊りに感動しながら、余韻に浸るだけの時間。
良いシーンなんてキャプチャーしだしたら、1曲まるまる動画UPして通報されますw
境宗久監督
声優のみなさん
全てのゾンサガに関わってくださった方々に、心の底から感謝と賛辞を述べさせてください。
本当に素晴らしく楽しい、一生胸に残る作品をありがとうございました。
シーンX ??????
初回TV放送時は終わったと思って見逃した人すらいる、最後の最後。
このシーンは何だったのか?w
まあ、遊びと言い訳と、色々含めたパートですね。
確かにゾンサガ1期はしっかりとした企画と内容で大団円と収めたのは事実ですが、未解決の謎が多かったのも事実。
1期と書けるのは2期が決定したからですが(歓喜)
もし人気が出なくて2期が作られなくても
アメリカのゾンビィ映画にありがちな、最後にボコッとゾンビィが出てきて、恐怖はまだ終わってなかった…的なオチにしておいて、だいたい続編は作られないというあるあるネタです
と言い訳出来る余地でもありますし、作られたとしたら間違いなくストーリーの中心になる部分でもありますからねぇ。
そのような、どっちとも取れる内容にしておいて、お茶を濁してる感。
恐らく大評判となった第2話の段階では、第12話のこのシーンは完成してなかったと思います。
もしかしたら様子を見て入れるか入れないかを決めたのかもしれません。
話題になったら入れる。ひっそりと終わったら入れない。
そんな大人の事情もあったのかもしれないねw
さあ、最終回じゃないぞ!第12話だ!
私たちは第13話を楽しみに待ってるからな!!